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【自然災害メモリアル】第033回:遠江三河地震(1686)の日 [防災]前震はほぼ確定できない

2018/10/03 21:00 投稿

  • タグ:
  • シリーズ:自然災害メモリアル
  • BSC24
  • 防災
  • ND
どうも、
管理者のNDです。

10月03日は
遠江三河地震から332年です。

愛知県の地震というと三河地震が容易に想像できますが、
戦時中以外にも愛知県では大地震が起きた事例があります。
三河地震はどちらかというと名古屋よりだったのですが、この地震では
遠江と三河、即ち現在の静岡県西部と愛知県東部を中心に被害が起きた地震です。
M6.5~7.0で、おおよそ新潟県中越地震などと同じ程度の大地震ではなかったかと思います。
しかし、この地震の被害は大きく死者は不明ながらも多くの人が亡くなっていると推測されます。
また、遠州横須賀城が破損しました。
そしてこの地震は1703年に起きた宝永地震の前震であった可能性があるとも言われています。

今回は、
「前震はほぼ確定できない」をテーマにお伝えしていきます。

最近では、大規模地震・中規模地震、かくなるうえは普段起きない震源や
小さな地震が連続するだけで「前震じゃないのか?」とすぐに発言する方が増えています。

実を言うと、過去には何度かこの地震の後に更なる巨大地震が発生した事例は存在します。
つまり、0%ではありません。

しかし、100%やそれに近い確率になることもありません。
当たり前のようなことなのですが、
"前震"と決め付けることは本震が来るか、数年経たない限りわかりません。
ひどい場合は数十年経たないとダメな場合もあります。
今回紹介した遠江三河地震も、当然本震が来てからこれが前震活動の一つだったと考えられると
結論や推測されるため、宝永地震が起きるまでは全くわかりませんでした。

しかも、前震から本震までが確実だったとしても、いつ起きるかがわかりません。
熊本地震や東日本大震災は2日後にきましたが、
石川県西方沖地震(1930)今市地震(1949)では数分~数時間の間により強い規模の地震がきました。

また地震活動も静穏から活発化など、多岐にわたるため、
前震を本震が来る前に来るとわかることは難しいのです。

つまるところ、"前震"というワードは使わずに
その地震は普通の地震と思うのをベースに過ごしましょう。
気にしていてはノイローゼになってしまいますよ。

今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。

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