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【自然災害メモリアル】第031回:東京湾台風(1917)の日 [防災]全域避難勧告

2018/10/01 21:00 投稿

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  • シリーズ:自然災害メモリアル
  • BSC24
  • 防災
  • ND
どうも、
管理者のNDです。

今日からメモリアルの公開時間を21時に変更させていただきます。
10月01日は
東京湾台風から101年です。

この台風は、恐ろしいことに関東に上陸し猛威を振るった台風です。
09月25日にフィリピンの東方にて発生し、29日に大東島付近を通過した後
30日から1日にかけ静岡県内を通過、1日に関東地方を襲った後は東北と北海道を縦断と、
東日本を中心に大被害を与え、死者・不明者が1301人に及ぶ大災害となりました。

この災害は別名「大正六年大津波」という記載もされるほどでした。
もちろん大津波の正体は高潮です。
東京湾接近時、満潮の時刻に通過したおかげで湾岸や隅田川は著しい被害に襲われました。
当時から存在している下町に位置する月島や築地といった場所では多くの人が溺死し、
死者の半数近くはここいらに集中しました。
海上ももちろん、神奈川県では横浜港周辺で3000隻を超える船舶などが暴風で転覆し、
水上生活をしていた船乗りなどが犠牲になり、千葉県では浦安市がなんと全域水没する
事態になりました。行徳塩田という水害の強さに定評のあった製塩業も数百年の歴史が
この大災害で終了に追いやられてしまいました。

今回は、
「全域避難勧告」をテーマにお伝えしていきます。

自治体が発令する「避難勧告」なのですが、これだけ災害の多い今年になって
もう知らない人はいないと思います。

「避難勧告が出たら、直ちに避難!」

これが基本となります。しかし、津波のような明らかに逃げるべきものがわかっているなら
いいのですが、例えば大雨が降り続けていて
自分の所は近くに川もないし危険な斜面も存在しない地区に住んでいるのに、
市内全域が避難勧告発令となってしまった場合はどうすればいいか、
わからなくなる人もいると思います。

基本的に、避難勧告が出たら避難を始めると決め込んでいる人は考えを改めてください。
避難勧告が出た時は、すでに外に出るのも危険なほどの豪雨や暴風になっている時があります。
大災害になる時は、手詰まりになる前に行動をしなければなりません。

まず、自宅が安全かどうかをあらかじめ知っておきましょう。
災害によって、その家が耐えられる耐えられないの違いがある場合があります。
まずはハザードマップで、様々な分野で地域の良し悪しを見てみましょう。

簡単なものとしては、
津波には無縁だが河川が氾濫すれば浸水する地域であれば、
地震より大雨に弱い地域と言えます。
また、家が密集しているかとか、
液状化現象の発生しやすい土地じゃないかなどの確認も重要になってきます。

もう少し踏み込むと、
津波は無縁→沖の地震には強い
火災が起きやすい→夕飯時や、強風時の地震には弱い
といったように、同じ地震でも発生場所や気象条件でも変わってきます。
周囲の堤防も頻繁に補強工事をしている姿を見ていますか?
長いことこの堤防はずっと佇んでいるだけだなと感じたら、
いつその堤防ができたかを調べることが可能ですので参考にしてみてください。
堤防はネットよりも地域の方が知っていることが多いので、
近隣の人に聞いてみるといい場合があります。

予防策は良しとして、次に全域避難勧告が発令された時を見てみましょう。
大雨の時にあまり影響を受けなければ、その家にとどまって大丈夫です。
大雨時浸水ハザードマップなどで色がついていなければ問題ありません。
薄い黄色などは、2階以上ならほとんどの場合大丈夫です。
2階建て住宅なら、PCなどの浸水してはまずいものを上にあげるか、寝室として定めましょう。
万が一想定を超え、雨水が流れ込んできた場合などは、多くの場合使い物にならなくなって
しまいます。

避難勧告が発令されたら、自治体はあなたに命を守ってほしいという全体への周知です。
現時点大丈夫そうなら、その場に止まることも重要です。
人の心理として、「今その場にいる場所が危ない」と思うことがよくありますが
下手に動けば、避難所に行く方が危険な場合もあります。外の様子をちょいちょい確認しつつ、
ベースは安全な屋内で身の安全を確保して下さい。
逆に言えば、台風などの時は避難勧告が出ている時に外にいるほうが危険です。
避難勧告は避難所に向かえというわけではないことを今一度留意し、
正しく情報を扱って、災害を乗り越えてください。

今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。

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