どうも、
管理者のNDです。

今日、9月28日は
りんご台風通過から27年です。

この台風は、青森県でりんごが木から軒並み落ちてしまった映像が注目されて
大きく取り上げられた同時に、その印象からこの名がつけられました。
気象庁が命名したわけではない、非公式名称の台風です。
上陸地点から佐世保台風と呼ばれることもあります。

そんなりんご台風ですが、この台風がりんご落としたぐらいでとは思わないでください。
青森県以外でも甚大な被害が出た台風です。
日本全国で死者は62人におよび、平成の中では人的被害の多かった台風の部類に入ります。

先日紹介した洞爺丸台風と似た事例で、富山県小矢部市では
台風による強風とフェーン現象が相まって大火災が起きています。
また、西瀬戸地域を中心に塩害が発生して長期的な停電と果樹の枯死が相次ぎました。
全体として今回の台風は速度が速く、おまけに多くが海上を通過したために
勢力が衰えないばかりか台風通過の風も相まったせいで、
台風が本来少ない東北にも大被害を与えることとなりました。

今回は、
「台風の塩害」をテーマにお伝えしていきます。

塩害というのは、海水が暴風で飛散し陸地にまき散らされることで発生する被害です。
多くの場合は、植物に多大な影響を与えてしまいます。
陸地に住むほとんどの動植物は、海水を直接飲んで生きることはできません。
塩分が高すぎて生死にかかわってきてしまいます。動くことのできない植物は
土に大量の海水が風で流されてまき散らされれば、たちまち枯死してしまいます。

しかし、塩害による被害はこれだけではありません。
海水が引き起こす災害の起こり方は大規模な停電に繋がる場合もあります。

このりんご台風では、風速60m/sの暴風で海水は陸地から40km離れた場所まで及び、
電線に海水が付着し、ショートして大規模な停電が発生しました。
陸地から40kmというと、直線距離なら大阪湾から京都市内まで届かないかぐらいです。
東京湾からだったら、都区内は全域が対象になります。

このような塩害が生じるケースは、台風の場合雨が極端に少ない時に生じやすいです。
最近の台風は豪雨被害が多いですが、本来台風本体は名前にある通り、
「風」にこそ注意すべき気象現象なのです。

塩害の対策としては、農家を営むことがない人にとっては無縁のように見えますが
停電が絡んでくるとそうはいきません。雨が弱く風が強い台風の予想が出ている時は、
大規模な停電に備えて下さい。非常に強い勢力以上の場合はより一層警戒を必要とします。
都心・市街地でも数時間で復帰すると考えずに、数日電気がなくても大丈夫な備えが必要です。

ちなみに、数時間ならスマホのバッテリーなども余裕ですが数日になってくると持ちません。
iPadでも最大限の省電力(使わない時は機内モードにするなどの強い省電取組)で
大体7日間ぐらいです。普通に使っていればよくて3日しか持ちません。
意外に強いのはガラケーで、必要時以外は通信があまり飛ばないので普通に使っても
電話を多用しなければ1週間近く持ってくれることもあるでしょう。
もちろん、モバイルバッテリーを持ち運んでおくのもいいのですが、
複数持つと重量が気になるなんてこともあると思いますのでケースバイケースになるでしょう。
可能な限り、家が無事なら立ち入りが危険でなければ、
バッテリー系は自宅を拠点にするとよいと思います。
ちなみに、大型のバッテリーを持っておくと1週間以上耐えられるのでおススメです。
ただし高額になるので、かなり大規模な防災手法になりますがあればかなり心強くなります。
ひっ迫した電力状態の時も深夜に充電して昼間はこれ一つでってこともできるかもしれません。

ちなみに大型バッテリーのおススメは、「スゴイバッテリー」です。


コンセント付のバッテリーなんかも存在するので、探してみてください。
ちなみに、勤務先にこれがあって実物見ましたがすごくほしかった・・・。

ちなみに農作物に関しては、塩害の対策としては幸い台風は予測できるうえに収穫シーズンを
迎える秋なので、早めの収穫など前倒しした対策が必要になりそうです。
流石にブルーシートで大規模に海水の水しぶきまで通さないようにするのは無理があるので、
越波した海水がこないように海側に土嚢を積むなどするぐらいが精いっぱいの対策となりそうです。
用水路が海水で浸食されないようにするのも重要そうです。


今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
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