どうも、
管理者のNDです。
今日、9月24日は
明神礁第五海洋丸遭難から66年です。
この自然災害は割と特殊なケースで、ベヨネース列岩という伊豆諸島の岩礁群で起きた
自然災害を起因とする事故です。第五海洋丸に乗船していた31人は火砕サージと思われる
火山の噴火現象により、全員が殉職したといわれています。
昭和の災害で、青ヶ島村と小笠原村の間にある海域だったため、
誰一人として目撃者もおらず、謎も多い災害になっています。
今回は、
「海底火山」をテーマにお伝えしていきます。
日本には、海底火山が伊豆~小笠原や鹿児島離島~沖縄などを中心に点在しています。
とはいえ、おそらく日本人のほとんどがそのような火山と無縁に過ごせるとは思います。
ちなみに日本の活火山111(2018年9月現在)のうち、
北方領土に11、それ以外の北海道に20、
東北に18、関東(本州)に9、東京離島に22(伊豆東部火山群含む)、中部に10、
近畿・四国は0、中国に2、九州本土に12、九州離島に5、沖縄に2存在します。
そのうち、海底火山は北海道・関東~中国には存在しません。
※山口県に存在する阿武火山群は、火山が沈んだことによるもので海底火山とは言えない
有名な海底火山は、伊豆東部火山群ですね。
この火山は常時観測体制が敷かれていて、噴火警戒レベルも設定されています。
また、平成元年に噴火もしています。
他に有名なところは、沖縄の西表島北北東海底火山などもありますが、
あとは伊豆諸島と小笠原諸島に10個分ぐらいのイメージがあると思います。
ひとまずこれだけ覚えていれば大丈夫です。
尚、海底火山は謎が多く観測も難しい火山が多いです。標高もマイナスに設定されていますが、
霧島連山のように海底でも火山が連なっている場所があり、一点だけで噴火するとは言えません。
また、海底火山は群発地震を引き起こすケースも多いです。前述の伊豆東部火山群は
伊豆半島を1日に数十回揺らしたことも割とざらに存在します。
時に大地震を引き起こすこともあります。
しかしながら、海底火山の場所はおおよそ限られていて、
伊豆・小笠原を除けば、沖縄県西表島の北方ぐらいです。
つまり、伊豆・小笠原以外の沖震源は、ほとんどの場合は火山じゃないということになります。
島にも火山があるので絶対とは言えませんが、
少なくとも最近発生した沖縄本島の東側(沖縄本島近海で一時群発したもの)の地震は
火山から離れている為、ほぼ火山と関連はないと思って大丈夫です。
ちなみに陸上の火山との違いはあまりありませんが、
水深が深い場所での噴火は水圧の関係で、水蒸気爆発などの噴火が発生しません。
しかし、水深が浅い場所での噴火は周囲の海水を丸ごとマグマの熱で急激に熱して
逆に猛烈な爆発を起こすことがあります。
考えてもみてください。万が一大正桜島級の火山噴火が水深100m未満の所で起きれば、
すぐ目の前から火山のエネルギーを直撃することになります。
そうなれば、前述した災害のような遭難事故は避けられないです。
ちなみに、このような爆発はマグマ水蒸気噴火の部類に入ります。
尚、西之島のように海底火山が離島に育つこともあります。
しかし逆のパターンもあり、山口の阿武火山群の中には逆に沈没した事例もあります。
また、新島が形成されても消滅してしまう事例もあります。
陸地付近での海底火山は特に船舶の被害を受けやすく、しかも突発的な噴火は一瞬なので
ある意味では地震より局地的かつ突然に発生する現象とも言えます。
防災するといっても、気象庁が発表した情報をしっかり踏まえ
船舶が火山の近くを普段からあまり通らないようにすることぐらいしか、
正直な所、予防策はありません。直撃すればまず生存できません。
どこに火山があるか知っておくことが、唯一にして最大の防災と言えるでしょう。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
今日、9月24日は
明神礁第五海洋丸遭難から66年です。
この自然災害は割と特殊なケースで、ベヨネース列岩という伊豆諸島の岩礁群で起きた
自然災害を起因とする事故です。第五海洋丸に乗船していた31人は火砕サージと思われる
火山の噴火現象により、全員が殉職したといわれています。
昭和の災害で、青ヶ島村と小笠原村の間にある海域だったため、
誰一人として目撃者もおらず、謎も多い災害になっています。
今回は、
「海底火山」をテーマにお伝えしていきます。
日本には、海底火山が伊豆~小笠原や鹿児島離島~沖縄などを中心に点在しています。
とはいえ、おそらく日本人のほとんどがそのような火山と無縁に過ごせるとは思います。
ちなみに日本の活火山111(2018年9月現在)のうち、
北方領土に11、それ以外の北海道に20、
東北に18、関東(本州)に9、東京離島に22(伊豆東部火山群含む)、中部に10、
近畿・四国は0、中国に2、九州本土に12、九州離島に5、沖縄に2存在します。
そのうち、海底火山は北海道・関東~中国には存在しません。
※山口県に存在する阿武火山群は、火山が沈んだことによるもので海底火山とは言えない
有名な海底火山は、伊豆東部火山群ですね。
この火山は常時観測体制が敷かれていて、噴火警戒レベルも設定されています。
また、平成元年に噴火もしています。
他に有名なところは、沖縄の西表島北北東海底火山などもありますが、
あとは伊豆諸島と小笠原諸島に10個分ぐらいのイメージがあると思います。
ひとまずこれだけ覚えていれば大丈夫です。
尚、海底火山は謎が多く観測も難しい火山が多いです。標高もマイナスに設定されていますが、
霧島連山のように海底でも火山が連なっている場所があり、一点だけで噴火するとは言えません。
また、海底火山は群発地震を引き起こすケースも多いです。前述の伊豆東部火山群は
伊豆半島を1日に数十回揺らしたことも割とざらに存在します。
時に大地震を引き起こすこともあります。
しかしながら、海底火山の場所はおおよそ限られていて、
伊豆・小笠原を除けば、沖縄県西表島の北方ぐらいです。
つまり、伊豆・小笠原以外の沖震源は、ほとんどの場合は火山じゃないということになります。
島にも火山があるので絶対とは言えませんが、
少なくとも最近発生した沖縄本島の東側(沖縄本島近海で一時群発したもの)の地震は
火山から離れている為、ほぼ火山と関連はないと思って大丈夫です。
ちなみに陸上の火山との違いはあまりありませんが、
水深が深い場所での噴火は水圧の関係で、水蒸気爆発などの噴火が発生しません。
しかし、水深が浅い場所での噴火は周囲の海水を丸ごとマグマの熱で急激に熱して
逆に猛烈な爆発を起こすことがあります。
考えてもみてください。万が一大正桜島級の火山噴火が水深100m未満の所で起きれば、
すぐ目の前から火山のエネルギーを直撃することになります。
そうなれば、前述した災害のような遭難事故は避けられないです。
ちなみに、このような爆発はマグマ水蒸気噴火の部類に入ります。
尚、西之島のように海底火山が離島に育つこともあります。
しかし逆のパターンもあり、山口の阿武火山群の中には逆に沈没した事例もあります。
また、新島が形成されても消滅してしまう事例もあります。
陸地付近での海底火山は特に船舶の被害を受けやすく、しかも突発的な噴火は一瞬なので
ある意味では地震より局地的かつ突然に発生する現象とも言えます。
防災するといっても、気象庁が発表した情報をしっかり踏まえ
船舶が火山の近くを普段からあまり通らないようにすることぐらいしか、
正直な所、予防策はありません。直撃すればまず生存できません。
どこに火山があるか知っておくことが、唯一にして最大の防災と言えるでしょう。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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