■生放送告知
2/21(木) 22:00~
【第二回】烏賀陽弘道×開沼博対談【ボクタク】
【ボクタク】光と闇の交わる社会学―彼女たちの見えざる深淵は「人間の行き着く最後の未来」なのか―【開沼博】
■2011年、著作『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)で衝撃的にデビューした開沼博。『地方の論理 フクシマから考える日本の未来』(同、佐藤栄佐久氏との共著)、『「原発避難」論 避難の実像からセカンドタウン、故郷再生まで』(明石書店、編著)など、私たちを取り巻く社会問題を次々と提起し、現在最も注目を集める社会学者の一人である。いわき市に生まれ、東京大学大学院博士課程に所属するかたわら福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員としても教壇に立つ姿は、まさに時事問題の最先端を行く雄々しきトップランナーだ。しかし開沼は、彼が世間に“期待されている”マキシマムな社会問題だけで満足しているのだろうか・・・今回は彼の“期待されていな”かった、裏稼業について紹介したい。
開沼がダイヤモンドオンラインにて連載中の「闇の中の社会学」(http://goo.gl/kcHrW)シリーズには“「あってはならぬもの」が漂白される時代に”という副題がついている。
「売春島」「ヤミ金」「性風俗産業」「脱法ドラッグ」…など、サブカルチャーとして分類されるテーマを扱ったコラムだ。一方で原発や地方問題など大きなテーマを扱っていながら、一方ではこういった社会の小さい(あるいは見えない)事象を掘り起こす作業を同時に行うことで、そういった“漂白”され「存在していないもの」として“存在させられる”社会のミニマムな問題に迫ることが、社会のマキシマムな問題の孕む最も複雑で革新的な部分へとつながっていく、と開沼は考えているのではないか。
第一回【ボクタク】生放送では、『「フクシマ」論』について、という開沼博の表の研究をテーマに対談が繰り広げられていた。第二回生放送では彼の【裏の研究】である『マックで眠るホームレスギャルの「キャバクラ」開業の理由』(第四回よりhttp://goo.gl/HNoaz)
がテーマとなる。薄汚れた格好で「移動キャバクラ」を生業とする女性たちの【闇の中】には、私たちを驚愕させるようなマキシマムな社会学的問題が潜んでいた。マックで座ったまま眠り、メイクを何度も重ね塗りしたどこにでもいそうなギャルたちの深淵に、豊国日本の抱える矛盾と苦悩が隠されていたこと、そしてそれは私たちのすぐ隣にいつもあるのだという意識を沸き立たせる【闇の中の社会】学こそ、トップランナー開沼博の、注目せずにはいられないもうひとつの姿である。
【ボクタク】記憶の底から―過去に埋もれた伝言板の伝える真実―【烏賀陽弘道】
■2011年の福島原発事故については沢山の記事や書籍、研究データ等が発表されているが、旧ソ連・チェルノブイリとの比較で語られることが多い。しかし烏賀陽は単身、アメリカに向かったのである。目指すはペンシルベニア州、スリーマイル島だ。
1979年歴史的原発事故として名を残したスリーマイル島原発の、後日報告を聞く機会は少ない。事故直後の対応・健康や医療問題・農業被害・訴訟問題と、フクシマで今まさに始まろうとしている問題のほとんどをスリーマイル島原発事故は経験してきた。チェルノブイリ原発事故は確かに世界を震撼させた大きな事故であり、世界的被害も大きい。しかしその対応はといえば、社会主義国なのだ。今フクシマが最も手本にすべきは民主主義国家・“TOMODACH”アメリカでの大惨事である。
そういった意味で、JBPRESSの大人気シリーズ「スリーマイルからフクシマへの伝言」(http://goo.gl/pUqKG)という題名は秀逸だ。フクシマが今後迎えるであろう未来の「傾向と対策」がそこにある。まさに【伝言】だ。【ボクタク】第一回生放送では「『報道の脳死』について」をテーマに対談した。第二回生放送はメディアの注目が(なぜか)薄かった【スリーマイル島原発事故】についての烏賀陽の記事をテーマにする。京都大学を卒業し朝日新聞社で記者としてのキャリアをスタートさせた烏賀陽弘道。フリーランス記者として精力的に活動を続けるベテラン記者の瞳の中には、社会の深淵を煌々と照らし出す情熱の炎が揺れている。照らし出された闇の世界から届く【フクシマへの伝言】とは・・・
■ニコニコチャンネル【ボクタク】第二回配信2大テーマ『マックで眠るホームレスギャルの「キャバクラ」開業の理由』・『スリーマイルからフクシマへの伝言』。見えない闇の中に、粉塵にまみれた伝言板に、手を伸ばし磨き上げ、スポットライトを当てる烏賀陽弘道×開沼博の対談番組に集え!!!