大盛況だったニコニコ超会議2では、レギュラー出演させて頂いている「ドリーム2クリエイター」のブースも出展し、出演者やスタッフが入れ替わりで生放送をしたり、「ドリクリの薄い本」も配布されました。「ドリクリの薄い本」では、出演者やドリクリ視聴者によるドリクリ同人作品を収録。私、爆笑コメディアンズ秀作(の弟)も「BL小説」を執筆させて頂きました。
たった100部と発行部数も少なかったので、せっかくなので僕(の弟)の作品をチャンネル会員限定でこちらに掲載致します。
※この物語はテレビ東京「ドリーム2クリエイター」を題材にしたフィクションです。物語中に登場する人物の関係性や内面部分にはアレンジや妄想が含まれます。
たった100部と発行部数も少なかったので、せっかくなので僕(の弟)の作品をチャンネル会員限定でこちらに掲載致します。
※この物語はテレビ東京「ドリーム2クリエイター」を題材にしたフィクションです。物語中に登場する人物の関係性や内面部分にはアレンジや妄想が含まれます。
『ぐりーんばっく』
「コラ内山!なにしてんだよ!!」
番組終了直後、ディレクターの黒田さんにまた怒鳴られた。
収録現場でもデスクでも何度も何度もこーやって怒鳴られるけど、決して慣れるもんじゃないな。
「なんでフリップに緑色使ってんだよ!考えりゃ分かるだろ!!」
僕はテレビ局で働いている。インターネットの文化や流行を紹介する番組でADをやっているんだけど、スタジオ背景に緑色の布を張って出演者をクロマキー合成する番組なのに、出演者が手にするフリップの一部を緑色に作ってしまった。。。
「地図だったんで、やっぱ緑色がリアルかなぁって思って・・・」
ついつい言い訳をしてしまう。
「バーカ!フリップ持ってる繚乱の身体に穴開いてたじゃねーか!」
ほんの少し気をつければ防げるミスを犯してしまうことと、そのミスを正当化しようとしてさらに怒られてしまうのが僕の悪いところだ。分かってはいるんだけどなぁ。
「大丈夫だよ、十分面白かったからww」
スタジオに残っていた芸人の秀作さんが笑いながら寄ってきた。
「あれはうっちーらしいミスだったね。あはは。」
アニメチックアイドルの桃知も・・・この二人にからかわれるのは悔しい。
「いやいや、笑い事じゃ済みませんよ。あれじゃただの放送事故ですから」
山田プロデューサーが割って入ってきた。
「ほんま内山なにしてんねん。繚乱氏がうまくフォローしてくれたから成立したけど。あのミスはないぞ」
うーん、山田さんも怒ってる・・・ここはなんとかして機嫌を取らなくちゃ。
「あれ?もしかして、激おこプンプン丸ですかぁ♪」
「「「反省しろ!!!」」」
スタジオにいた全員が僕に怒鳴った。
「はぁ・・・」
廊下で台車を押しながら、ため息を漏らしてしまった。
まじめにやってるつもりなのに、いつも怒られてばかりだなぁ。
下を向いてトロトロと台車を押していると、廊下の先から僕を呼ぶ声が聞こえた。
「あ、内山さーん!」
繚乱と一緒にMCをやっている、はるきゃんだ。
「はるきゃんさん、おつかれさまですー」
「繚乱さんが、内山さんに話があるって言ってましたよー。」
「え?僕にですか?」
「まだ楽屋にいるんじゃないですかね。なんか、すっごく険しい表情でしたよ?」
え?なんで?まさか繚乱も怒ってるの?
たしかに、あんなフリップでも本番中に上手く対応してくれたことに対してお詫びもお礼も言ってないから、怒っていても当然だな。
はるきゃんにお礼を言って、台車ごと繚乱の楽屋に向かった。
繚乱の楽屋前に台車を放置して、ドアをノックする。
「はい」
いつもよりトーンの低い返事がきた。やっぱり怒ってるんだ。
「失礼します、内山です。」
楽屋に入ると、繚乱は着替えを済ませて椅子に座っていた。
「あのさぁ、うっちー、今日はどうしちゃったの?」
こんなにテンションの低い繚乱は怖い。すぐさま近くに行って謝ろう。
「今日は本当にすいませんでした。うまく対応してもらってありがとうございました!」
目の前で頭を下げると、繚乱は椅子から立ち上がり、僕の前に立った。
「今日とかじゃなくて、最近、うっちーおかしいよ?」
僕が頭を上げた瞬間、繚乱の両腕が僕の肩に回りこみ、優しく抱きつかれた。
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(ID:13536653)
繚乱・・・浮気しちゃったか・・・