World Wide Otaku Room Qatar
オタク部屋はコレクションの種類や量、レイアウト、アイテムの飾り方など、千種万別。今回は少し指向を変えて、海外のみなさんがどんなふうにオタクになったのかを、インタビュー形式で訊いてみたいと思います!
訪ねたのは、カタール在住のファトマ(女性)とジャシム(男性)です。彼らは『Hobby Chan』というカタール初のホビーショップを経営しており、立ち上げ時には僕もお手伝いした経緯があります(Hobby Chanは中東におけるスマートドール正規販売店でもあります)。
――日本のポップカルチャーにどのように出会ったのですか?
ジャシム 事の始まりはアニメに出会った5歳の頃。中東、特にカタールでは吹き替え版アニメが一般的で、僕らもそれを見ながら育ちました。子供にとって唯一のテレビのエンターテインメントだったので、特別な思い入れがありますね。ただ、それが日本のアニメだとわかったのは高校に進学してから。その頃からアニメの事についてもっと詳しく知りたくなり、当時の限られたネットアクセス環境下で関連記事を読み漁るようになりました。日本のポップカルチャーはハマると抜け出せない中毒性があるし、開放的なところにも惹かれていきました。ここでは、どんなアニメに没頭していても同じ趣味を持つ仲間が必ず見つけられるし、すぐに自分の居場所が見つかります。
――オタクグッズを集め始めてどのぐらいですか?
ファトマ 私は今年で5年目。まだまだ初心者です。
ジャシム 僕は“集めていた”という自覚はなかったんですが、いつの間にか数が増えていて、本格的に収集を始めたのは6年前。子供の頃から持っていたレトロゲーム機もあるので、実際はもっと以前から集めていた事になるかもしれませんが(^_^;)
――量的にはどのぐらい揃えているんですか?
ファトマ 数が増えすぎて数えるのを途中で断念してしまったんですが、2012年の段階ではフィギュアが850体とドールが19体でした。
ジャシム 僕はアニメフィギュアが500体とゲームのフィギュアやゲーム機が200ほどです。
――グッズはふだんどこで手に入れているのですか?
ファトマ 大半はオンラインショップで。あとはアニメコンベンションなどのイベントで購入しますね。
ジャシム いつも日本のオンラインショップです。友人とコレクションを交換して手に入れることも多いです。
――部屋に飾るとき、気をつけていることってありますか?
ジャシム 数が多いので、見た目がゴチャゴチャにならないように、収納エリアとお気に入りコレクション展示エリアをきっちりわけるようにしています。
ファトマ スペースには限りがあるので、きちんと整理して、空間を使う工夫をしますね。家で最も長い時間を過ごす机周りは、特に気を配っています。それから、私の場合は部屋でコレクションの撮影もするので、照明選びも重要なんです。
――ところで、外箱は処分してしまう派? 保存しておく派?
ファトマ もちろん、外箱もキレイに保管してありますよ!
ジャシム 僕は経験上、フィギュアはいずれ売却するか、ほかのフィギュアと交換するか、誰かにプレゼントすることが多いから、外箱は大切に保管しています。箱から一度も出さないケースもありますね。
――飾っているフィギュアのホコリ落としは、どのくらいの頻度でやりますか?
ファトマ 月に1度は必ず清掃するよう心掛けていますが、たまに忘れてしまうかも。
ジャシム 開封済みのものは月に2回ホコリを落としていますが、箱に入れたままにしてあるものは1、2ヵ月放置しても大丈夫かなぁと思っています。
以上、中東・カタールのジャシムとファトマのオタク部屋からお届けしました。整理のポイントや外箱の保管、掃除などなど、どれも世界共通のようですね(^^)
次回は、スマートドールのブライダルコレクションについてお話したいと思います!
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