そんなときに活躍するのがリモート視聴を実現するフロンティアファクトリーの『Slingbox M1』だ。実は以前のモデルを使っていて、海外出張時などにも重宝していたのだが、子どもが落としまくるため壊れてしまっていた。そこで満を持して登場した新モデルに飛びついたというわけだ。
以前のモデルと大きく変わった点が2つある。ひとつが無線LAN接続に対応したこと。WPSにも対応しているため、手軽にWi-Fi接続ができる。リビングに有線LANが来ていない環境でも使いやすくなっているのだ。
そしてもうひとつがスマートフォンやタブレットから設定できるようになったこと。 PCがなくても設定できるため、著者宅のように『Slingbox M1』はテレビのある2階リビングで、設定したいPCは1階の仕事部屋、みたいな場合にいちいち移動を求められることなく、リビングにいたまま設定できるのだ。
本体と映像をSlingboxに転送するための変換ユニットの2機構成。ケーブルまみれになるのはご愛敬。実際にレコーダーに取り付けて初期設定を行なってみたが、非常に簡単で、表示されるメニューに沿って項目を選んでいくだけだ。唯一、接続しているレコーダーを選ぶところが一瞬悩ましいが、BDレコーダーが“Cablebox”に分類されていることに注意すればスムーズに設定できるはずだ。
画面の指示にしたがって項目を選んでいくだけと設定は非常に簡単だった。使っているレコーダーの指定が終わったら設定は完了。Slingboxの画面にふだん使っているレコーダーのリモコンを表示して、操作できるようになる。リモコン操作後の反応は若干のラグがあるものの、映像は問題なく視聴できる。また、録画視聴だけでなくライブ視聴や録画予約の設定・確認ができるのもメリット。
これでリビングにいなくても録画番組が観られる。子どもが寝ている深夜、早朝の仕事タイムに、仕事部屋からリビングのBDレコーダーの録画番組が消化できるようになるのだ。
コヤマタカヒロ
デジモノ、キッチン家電を愛するPC&デジタル家電ライター。一見コワモテだが、3人娘のパパでもあり、写真でテレビに映った録画タイトルを見てもわかるとおり、実は家族思いな面も。気になる新製品を購入しては「これ仕事で必要だからー」と奥さんに言い訳している、今回も。