GeForce GTX TITAN X
●NVIDIA
●実売価格 17万円弱 GeForce GTX TITAN X

ビデオメモリーが多く4K環境では最強!

 第2世代のMaxwellをシリーズ初採用したシングルGeForce最速のグラフィックボード。従来のTITANシリーズは科学技術演算などで有効な“倍精度浮動小数点演算性能”に最適化され、ゲームに不向きだった。本機はその機能を省き、SP数や動作クロックなどを向上させて、1枚でも4K解像度でゲームが可能なGPUというコンセプトで設計されている。

 価格は17万円弱とGTX980を2枚(約15万円)でSLIにして使うよりもやや高価。しかし、SP数は3072基とGTX980の1.5倍、ビデオメモリーに至っては3倍の12GBと史上最強のスペックを誇る。

超高画質領域ではGTX980のSLI環境よりも高性能 GeForce GTX TITAN X

 描画負荷の重いゲーム『ウォッチドッグス』では4K、最高画質に加え、4X MSAA設定にすると、ビデオメモリーが約5.6GB必要だった。そのため、GTX980ではフレームレートの平均が約15.6fpsとなり、数値以上にカクつきを感じた。一方、本機は約31.1fpsとGTX980を2枚挿したSLIの約21.8fpsよりも高い数値をマーク。60fpsには届かなかったものの、超高解像度で普通にプレイできた。さらに快適にしたければ、2枚挿しも検討しよう。

最大で4画面出力が可能 GeForce GTX TITAN X ↑外部出力はDVI、HDMI、DisplayPort×3の5系統。HDMIは2.0に対応し、対応液晶なら4K/60Hzで出力できる。 コイル鳴きを仰制する設計 GeForce GTX TITAN X ↑電源部分に特殊なパーツを採用し、GTX900シリーズで問題視されていた200fps以上の超高fps時に出る異音が抑えられている。

 本機はGTX980の2枚挿しよりも快適に4K解像度でゲームがプレイでき、SLI非対応のゲームでも確実に性能が出せるメリットがある唯一無二の製品。究極のゲーミング環境を構築したいなら、絶対に欲しい1枚だ。

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