若い希望氏の批判は見当違いだ。「違憲」論議は、安保法案反対運動の戦略としてもっとも有効な機能を果していた。 実際、6月までは憲法学者中心とした安保法案「違憲」論議で、内閣の支持率は最低になっていた。 一時、国民の憲法意識は高まった。 ところが、7月以降のデモ民主主義で「違憲」論議はかすみ、安保法案への批判は論理的根拠を弱体化させた。 権力が嫌がっていたのは、憲法論議だった。デモはマスコミが喜んで取り上げる話題だったが、「違憲」に関する学者の見解はほとんど報道されずに終わった。 強い権力に「反論」するなら、戦略が必要だ。 米国が与えた憲法だからこそ、米国に抗するには効き目のある「反論」の砦だった。 だから、今や権力は、憲法改正にむかっているではないか。
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孫崎享チャンネル
(ID:11773811)
若い希望氏の批判は見当違いだ。「違憲」論議は、安保法案反対運動の戦略としてもっとも有効な機能を果していた。
実際、6月までは憲法学者中心とした安保法案「違憲」論議で、内閣の支持率は最低になっていた。
一時、国民の憲法意識は高まった。
ところが、7月以降のデモ民主主義で「違憲」論議はかすみ、安保法案への批判は論理的根拠を弱体化させた。
権力が嫌がっていたのは、憲法論議だった。デモはマスコミが喜んで取り上げる話題だったが、「違憲」に関する学者の見解はほとんど報道されずに終わった。
強い権力に「反論」するなら、戦略が必要だ。
米国が与えた憲法だからこそ、米国に抗するには効き目のある「反論」の砦だった。
だから、今や権力は、憲法改正にむかっているではないか。