鷲ヲともふさ のコメント

小林よしのりの凄さについて。
俺がゴー宣を読み始めたのは、今からおよそ20年前、オウム事件が起きた頃。
小林よしのりは、カルト宗教について、薬害エイズについて、いわゆる従軍慰安婦について、「わしは知識ゼロのギャグマンガ家じゃけん」というスタンスを取りながら、その実、誰よりも勉強し、情報を収集し、知識を高めた上で作品を発表していた。
その上で、それでもまだ自分も知らない事実があるかもしれないと謙虚な姿勢でいて、反対論者の意見にも誠実に耳を傾けていて、俺はびっくらこいた。
オウムの奴らやら江川紹子なんかの話まで真摯に聴いていて、俺はマジすげぇと思った。
しかしマンガ家をナメ切っている知識人や大衆は、小林よしのりが照れ隠し込みのカブきの振る舞いとしてソクラテスよろしく、「しょせんマンガ家」「無知なピエロ」を演じてみせているのを額面通り受け取り、マジの阿呆であると見下すのだから、つくづく呆れたものさ。
それは20年前からずっと続いている。
アイヌについて、小林よしのりは雑誌一冊で特集を組み、単行本にも纏めた。
それだけの労力をかけて、情報を仕入れ、勉強し、真摯に向き合って思考した結果として、一つの結論に達した。
それでも、その結論を絶対化することなく、反対意見にも耳を傾け、もし自分の考えが間違っていたならば改めようという姿勢を示している。
なんて真っ当な態度なのだろう。
そして、何故、ほとんどの人はそのような真っ当な態度をとれないのだろう。
クソみたいなプライドの為なのだろうか?
自分の今いるポジションを維持する為なのだろうか?
皇統問題についても、慰安婦についても、南京事件についても、原発についても、聞き入れるに足る反対意見ならばいつでもウェルカムに聞き入れる態勢である小林よしのりはマジすげぇ。
つか、本来はそれが当たり前でなければならない筈なのだが、誰一人としてそれをしやがらねぇから、小林よしのりだけが、すげぇカッコイイ状態なのである。
カッコイイの代名詞を小林よしのりだけに独り占めさせていて良いのだろうか?
もっともっとカッコイイ作家、知識人が増えたらいいのになぁ。
というか、俺自身がカッコイイ野郎にならねばならないと意気込んだら放屁した。
なんたらカッコ悪い俺だろう。

No.89 110ヶ月前

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