小林先生、スタッフの皆さんこんばんは。年内最後のライジング配信、いつもながら興味深く読ませていただきました。

　何の因果か、「ウィキ直し」で『沖縄論』が取り上げられた今週……仲井真沖縄県知事が、普天間基地の辺野古移設を承認しました。今回の決定自体には、個人的に何の感慨もありません。本来であれば、（鳩山前首相の軽はずみな言動さえなければ）とっくに決まっていたはずの事項だからです。それに現状の日米関係を考えた時、結局のところ「県内移設」が精一杯なんだろうということは、重々承知しています。

　ただ――この「普天間問題」が今後日本国民を苦しめるであろうTPP参加の遠因となってしまったこと、更には今回の決定が沖縄振興予算の満額回答と併せて語られていることで、またしても「沖縄は結局”カネ”さえ出せば言うことを聞く」と思われてしまうであろうことに関しては、ただただ「無念」という他ありません。

　それでも僕は、沖縄県民であると同時に日本国民でもあります。日本国民としての自分は、この「辺野古移設」が日本の安全保障に、少しでも役立つことを祈ります。