pip のコメント

続いて、連投します。
宮崎さんが右と呼ばれる事に過剰に反応しているのは、私も引っかかります。
人に評価される作品を作り、人に仕事を与え、社会に金を回し、自らの感性をもって世の中に問うことができる監督が、狭い世界で天下国家を語る穀潰しと主義主張で、どっちが正しい、どっちが上だと語ろうというのが、違和感の元だと思います。
なにしろ人類始まって以来、思想の統一などされたことなどありません、
思想を統一されれば、世界が平和になるのは宗教的な考えでしょう。
世の中そんなにシンプルじゃないですよ。


私に言わせれば、人が求めるのはパンとサーカス。
世界は、平和であって欲しい・・・だが理屈を聞かされても腹は膨れない。
だが、いい作品を見れば次も見たいと生きる気力が湧くて、人にも優しくする余裕もできると考えます。

(そもそも、思想するとは、決断するべき時に最善の解を見出すために日頃から思索し続けるもの、と西部さんとの対談の回で学びました。)

さて、平和主義の反対語はなんでしょうか?
戦争主義?暴力主義?混沌主義?
そんなこと正気で言える人がいると思えませんな。
ゆえに、現代人はみな平和主義であると思います。
ただ、優先順位や重要度において差があるだけかと・・・。

平和に反対勢力が存在できない以上、切磋琢磨も思想の積み重ねも必要としない。
つまり、平和主義とは既に完成している。
完成した理想・・・平和主義者として人に認められれば、
動物的本能で、常に序列を決めたがる我々の承認欲求を実に満たしてくれるじゃないですかw。

この考えをもって、宮崎さんの騒動を推察してみました。

有名人が、平和主義を語りやがった。
それ位、俺だって考えてるよ。
でも、あいつ過去にこんな事いってた、こんなことやってたクセに。
ネットは、あらゆる情報を集めることが可能ですからね。
今後、何を語ったところで理解されず泥沼でしょうな。
この問題の不幸なことは、みな同じ問題を語っているようでいて少しづつ解釈が違う点です。

宮崎さんが、平和が一番大事、人と争う事は不幸と説得しても、騒いでいる人間は何が大事か?ではなく、既に相手を打ち負かすことだけを考えているから。

おまけ
そういえば、自分が平和の為に働いている、人に頼りにされると承認欲求を満たす方法がもう一つありました。
被害者はいねぇかぁ~、弱者はいねぇかぁ~
我々が倒すべき敵はいえねぇか~、生きがいはないかぁ~

道場のみなさんなら、思い当たるものがあるのでは?^^

No.156 127ヶ月前

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