>>1 この文章は、ちょっと小忙しい時に寝落ちしてしまい、その時見た夢をそのまま可能な限り再現したもので、筒井先生のマルケス期というか、その頃に意欲的だった「夢そのものの文章化」に準ずるものですが、「暗殺の森」「天使乃恥部」における楽曲の中に介入するナレーションは、まあ、エリオットやヘミングウエイにすら見られる外部からの声、に類するもの、とも言えますけれども、文学マターではなくやはり音楽マターで、ブレヒトとかああいうものに属するのでしょうけれども、直近のリファレンスは、スパークすが音楽をやったオペラ映画の中で、指揮者がオーケストラを指揮しながら、恋人について話すんですけれども、サビ前まで話していて、サビに入る直前「失礼。良いところなので」と言って笑、サビになり、その演奏が終わると、また話し出す。というシーンですね。 厳格に考えると=感じると、自分が生まれる予兆の方が自分が死ぬ予兆より恐ろしいわけで、しかしこのベーシックは一般的ではありません。これも「天使乃恥部」に込められた円環性に寄与するものです。
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この文章は、ちょっと小忙しい時に寝落ちしてしまい、その時見た夢をそのまま可能な限り再現したもので、筒井先生のマルケス期というか、その頃に意欲的だった「夢そのものの文章化」に準ずるものですが、「暗殺の森」「天使乃恥部」における楽曲の中に介入するナレーションは、まあ、エリオットやヘミングウエイにすら見られる外部からの声、に類するもの、とも言えますけれども、文学マターではなくやはり音楽マターで、ブレヒトとかああいうものに属するのでしょうけれども、直近のリファレンスは、スパークすが音楽をやったオペラ映画の中で、指揮者がオーケストラを指揮しながら、恋人について話すんですけれども、サビ前まで話していて、サビに入る直前「失礼。良いところなので」と言って笑、サビになり、その演奏が終わると、また話し出す。というシーンですね。
厳格に考えると=感じると、自分が生まれる予兆の方が自分が死ぬ予兆より恐ろしいわけで、しかしこのベーシックは一般的ではありません。これも「天使乃恥部」に込められた円環性に寄与するものです。