りゃん のコメント

最近、日米安保条約について一家言ありそうなヒトに、日米相互防衛条約のはなしをもちだしてみたら、そういう発想自体はじめて聞いたというような反応をみせられて、ああこのひとは、安保条約について本当は何も知らないんだなとおもった。まるで議論の相手にならない(そしてほかの問題でも同様な印象だ)。

石破からも、このヒトと同じにおいがする。石破のいう、米国に基地をつくって地位協定をつくったからといってなにが解決するのか。そもそも米国がそんな話を相手にするわけがない。

もちろんいろんな日米相互防衛条約が可能性としては考えられるにしても、日本の権力側が米国に持ち出したことのある相互防衛条約について知ることは(そしてそれは安保条約議論のうえで常識だ)、そこからの逆照射でなにが日米安保条約の問題なのかよく知ることにつながるし、条約の地理的範囲や、台湾防衛に日本が参加すべきかの参考にもなる。

石破の「アジア版NATO」についても、ばかばかしい。ロシアンフレンズは、NATOがロシアを攻撃してくるようなロシア側宣伝に取り憑かれているが、実際にはつねにまとまらない組織でロシアを攻撃などできない組織であることは、もうよくわかっているのではないか。ましてや、中共と(日本を含めた)アジア諸国との関係はロシアとNATO諸国との関係よりもさらに複雑であり、アジア諸国で多国間で防衛の取り決めをしてもゆるやかな連携以上のものには決してならない(やるなら各国実情にあわせた二国間協定が主ということになるだろう)。

石破内閣は短命に終わるとおもうが、自民党内の力学は自分にはわけがわからないから、予想のようなものもできない。

No.2 1ヶ月前

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