唐への漢族の影響には議論がありますが、漢族の王朝でないことはたしかです。芥川の杜子春を読んでみると、当時の長安の国際的・開放的な様子が(もちろん芥川の想像で)描かれていますが、そういう雰囲気の中で、吉備真備は頭角をあらわしたのでしょう。わたしはある時期から現在の中華人民共和国のことを世間一般のように「中国」とは呼ばず「中共」と呼ぶことにしていますが、場所こそ同じ中国大陸(厳密に同じではなく、また拡大収縮もある)ですが、むしろ同じではない国々が盛衰していった歴史とみるのが中国史だという理解のほうが、今の中共をよく理解できるとおもうようになったことが理由ですね。 橋本龍太郎は、記事中にあるように、中共にとっては「恩人」といっていいような面のある政治家ですが、彼が中共のしかけたハニートラップにがっちり絡め取られていたというのは、まあ常識なのではないでしょうか。 中共と友好するのは良いのです。わたしも無用な対立をすべきとおもっているわけではない。しかし、たとえば上にあげた事例やそれだけでなく色々と考えてみるみないが、決定的に重要なのでしょう。別に相手が中共でなくても同じですけれどね。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
唐への漢族の影響には議論がありますが、漢族の王朝でないことはたしかです。芥川の杜子春を読んでみると、当時の長安の国際的・開放的な様子が(もちろん芥川の想像で)描かれていますが、そういう雰囲気の中で、吉備真備は頭角をあらわしたのでしょう。わたしはある時期から現在の中華人民共和国のことを世間一般のように「中国」とは呼ばず「中共」と呼ぶことにしていますが、場所こそ同じ中国大陸(厳密に同じではなく、また拡大収縮もある)ですが、むしろ同じではない国々が盛衰していった歴史とみるのが中国史だという理解のほうが、今の中共をよく理解できるとおもうようになったことが理由ですね。
橋本龍太郎は、記事中にあるように、中共にとっては「恩人」といっていいような面のある政治家ですが、彼が中共のしかけたハニートラップにがっちり絡め取られていたというのは、まあ常識なのではないでしょうか。
中共と友好するのは良いのです。わたしも無用な対立をすべきとおもっているわけではない。しかし、たとえば上にあげた事例やそれだけでなく色々と考えてみるみないが、決定的に重要なのでしょう。別に相手が中共でなくても同じですけれどね。