2月24日に、ここに、 欧州は結局のところ独仏が米国抜きの「EU軍」を実質的につくる決断力があるかどうかにかかっているでしょう。ここはまだなんともいえないとおもいつつみています。 とわたしは書いた。するとこの記事にあるように、26日にはマクロンが ウクライナに欧米諸国の地上部隊を派遣する選択肢を排除しないと述べた マクロン発言はいまのところ観測気球気味ではあるし、米国抜きとは言っていないが、きわめて注目すべきとおもいつつみている。 同じコメントのなかで、 (場合により政治地図が激変すれば)日本は高齢者への高福祉をもはや続けることはできないでしょう とわたしは書いたが、そうすると、フレデイさんに 戦争好きなんだね。動けなくなった高齢者を助けるのは人間の最低の義務ですよ。あなたには生きてる資格ない。 と書かれた。すると デンマークのフレデリクセン首相は、欧州は「より攻撃的になったロシア」の脅威を甘く見ていたと警告し、福祉や減税のための歳出を削って、国防や安全保障のための支出を長期的に拡大すべきだと語った。 という報道があった。 フレデリクセンは高福祉国デンマークの首相であり、社民党だ。調べてみると前政権の、緊縮財政路線に反対し、福祉面での拡充もかかげて2019年に首相になっているようだ。 欧州はロシアの脅威をストレートに感じているようだが、それに比べると、日本の反米高齢者は、自分がパックスアメリカーナのもとに暮らしていたことが、まだ骨身にしみていないらしい。 日本の反米高齢者の頼みの綱がトランプらしいが、トランプもカネを出したくないと言っているだけで、ロシアが東欧を支配して良いと言っているわけではなさそうだ。くわしくチェックはしてないが、スウェーデンのNATO加盟にトランプが反対したという話も聞かない。 沿ドニエストルの議会は、 28日、「沿ドニエストル共和国」で2006年以来の議会が開かれ、欧米派のモルドバ政府から「社会的、経済的に圧力を受けている」として、ロシア議会に対し「保護」を求める決議を採択しました。 という報道もある。火のない(あるいはほとんどない)ところに火をおこす、いつものロシアのやりかただ。ロシアの出方によっては、むしろ欧州での戦争はこれからのような悪夢さえ感じる。そしてわたしが度々言っているように、戦争自体がどうなろうと、ロシアに中期的に繁栄の未来はこないだろう。ロシア人自身がそれにもっと気づくとよいのだが。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
2月24日に、ここに、
欧州は結局のところ独仏が米国抜きの「EU軍」を実質的につくる決断力があるかどうかにかかっているでしょう。ここはまだなんともいえないとおもいつつみています。
とわたしは書いた。するとこの記事にあるように、26日にはマクロンが
ウクライナに欧米諸国の地上部隊を派遣する選択肢を排除しないと述べた
マクロン発言はいまのところ観測気球気味ではあるし、米国抜きとは言っていないが、きわめて注目すべきとおもいつつみている。
同じコメントのなかで、
(場合により政治地図が激変すれば)日本は高齢者への高福祉をもはや続けることはできないでしょう
とわたしは書いたが、そうすると、フレデイさんに
戦争好きなんだね。動けなくなった高齢者を助けるのは人間の最低の義務ですよ。あなたには生きてる資格ない。
と書かれた。すると
デンマークのフレデリクセン首相は、欧州は「より攻撃的になったロシア」の脅威を甘く見ていたと警告し、福祉や減税のための歳出を削って、国防や安全保障のための支出を長期的に拡大すべきだと語った。
という報道があった。
フレデリクセンは高福祉国デンマークの首相であり、社民党だ。調べてみると前政権の、緊縮財政路線に反対し、福祉面での拡充もかかげて2019年に首相になっているようだ。
欧州はロシアの脅威をストレートに感じているようだが、それに比べると、日本の反米高齢者は、自分がパックスアメリカーナのもとに暮らしていたことが、まだ骨身にしみていないらしい。
日本の反米高齢者の頼みの綱がトランプらしいが、トランプもカネを出したくないと言っているだけで、ロシアが東欧を支配して良いと言っているわけではなさそうだ。くわしくチェックはしてないが、スウェーデンのNATO加盟にトランプが反対したという話も聞かない。
沿ドニエストルの議会は、
28日、「沿ドニエストル共和国」で2006年以来の議会が開かれ、欧米派のモルドバ政府から「社会的、経済的に圧力を受けている」として、ロシア議会に対し「保護」を求める決議を採択しました。
という報道もある。火のない(あるいはほとんどない)ところに火をおこす、いつものロシアのやりかただ。ロシアの出方によっては、むしろ欧州での戦争はこれからのような悪夢さえ感じる。そしてわたしが度々言っているように、戦争自体がどうなろうと、ロシアに中期的に繁栄の未来はこないだろう。ロシア人自身がそれにもっと気づくとよいのだが。