アラブ諸国の権威主義体制を打破する闘争は、2011年1月~2月の「アラブの春」が思い出される。当時チュニジアとかエジプトでは独裁的な大統領を退陣させることができたが、リビア、シリア、イエメンなどでは権威主義体制を退陣に追い込むことができなかった。 大きく見て石油など経済的に恵まれない貧困国の中で不満を持つ分子を育ててイスラエルに対抗する「抵抗の枢軸国」を育成してきたのがイラン最高指導部に属するイラン防衛革命体である。巨額の費用を負担し、兵器や資金、資材の提供、軍事訓練を行い、ガザのハマス、イエメンのフーシ派、レバノンのヒズボラ、イラクやシリアのカタイブ・ヒズボラと勢力圏を広げている。 このようなイランが支援する武装組織が国家と結びついており、民衆と生活の場を同じくしており、攻撃がしにくい状況にあり、攻撃すると民衆の被害が大きくなり國際的批判が大きくなる。国連のUNRWAがガザで教育支援をするという中でハマスに明らかに協力するものが出ているが、9名という少ない人数ではない。ハマスに属する親族は数千人い及ぶのでしょう。ハマスというテロ組織がパレスティナと一体であり、テロ攻撃してクレバ反撃するとハマスと関係ない人が犠牲になってしまう。非常に大きな問題を抱えていることが明らかになりだした。 イランがアラブの貧困国の足元を見て不満分子に資金を供給しその国を実質的に支配してしまう。国連の救済を資金にして軍事力を強化していく悪循環を断たない限り、この地域の安定は確保できないのでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
アラブ諸国の権威主義体制を打破する闘争は、2011年1月~2月の「アラブの春」が思い出される。当時チュニジアとかエジプトでは独裁的な大統領を退陣させることができたが、リビア、シリア、イエメンなどでは権威主義体制を退陣に追い込むことができなかった。
大きく見て石油など経済的に恵まれない貧困国の中で不満を持つ分子を育ててイスラエルに対抗する「抵抗の枢軸国」を育成してきたのがイラン最高指導部に属するイラン防衛革命体である。巨額の費用を負担し、兵器や資金、資材の提供、軍事訓練を行い、ガザのハマス、イエメンのフーシ派、レバノンのヒズボラ、イラクやシリアのカタイブ・ヒズボラと勢力圏を広げている。
このようなイランが支援する武装組織が国家と結びついており、民衆と生活の場を同じくしており、攻撃がしにくい状況にあり、攻撃すると民衆の被害が大きくなり國際的批判が大きくなる。国連のUNRWAがガザで教育支援をするという中でハマスに明らかに協力するものが出ているが、9名という少ない人数ではない。ハマスに属する親族は数千人い及ぶのでしょう。ハマスというテロ組織がパレスティナと一体であり、テロ攻撃してクレバ反撃するとハマスと関係ない人が犠牲になってしまう。非常に大きな問題を抱えていることが明らかになりだした。
イランがアラブの貧困国の足元を見て不満分子に資金を供給しその国を実質的に支配してしまう。国連の救済を資金にして軍事力を強化していく悪循環を断たない限り、この地域の安定は確保できないのでしょう。