中庸左派 のコメント

>ネタニヤフ首相。2019年リクード党会議で「パレスチナ国家樹立を阻止したい者はハマスの強化を支援する必要がある」

 このハマスとイスラエルの戦いが不明瞭で、イスラエルに非難が集まる原因は、「戦後」のあり方が見えない、ということに負うのではなかろうか?

 ネタニヤフ、イスラエル、もっと言うなら、イスラエル国民も、明日のガザ地区やヨルダン川西岸のあり方に明確な将来像をえがけていないように見えるのである。ある意味で言うなら、ネタニヤフやイスラエルは、無責任に一罰百戒のような集団懲罰的破壊と殺戮を行っているようにしか見えない。

 イスラエルとアメリカ帝国以外の世界の受け止め方は、二国家解決しかあり得ない、ということだ。

 しかし、ハマス壊滅を口実にして、現状のイスラエルのガザ地区への非人道的な攻撃はガザ地区を人が住めないようにしているように見える。エジプトにパレスチナ人を追い出すことが、現在進行中の事態ではないか?ヨルダン川西岸への極右イスラエル人の襲撃も続いていると聞く。

 そもそも、右派であるネタニヤフは二国家解決をする気がなく、ハマスによる攻撃を口実に二国家解決を潰す目的で、ハマスを「支援」してきたという説がある。

https://thehill.com/opinion/international/4268794-the-symbiotic-relationship-between-netanyahu-and-hamas/amp/

 現実に進行中の事態は、二国家解決のレールに戻る意志がイスラエルにあるようには見えない。しかし、二国家解決に戻らなければ、憎しみや暴力を周辺に広範囲に拡散し、将来的なイスラエルの国家存亡の危機の火種になりかねない。

https://original.antiwar.com/?p=2012350233

 このような矛盾した状況の中で、停戦中ではあるが、イスラエルは闇雲にガザ地区を破壊し続ける意向を変えてはいない。戦後の見通し、将来像が見えないから、全てはイスラエルの謀略、失敗、敗北、非人道的行為というイスラエルに対する世界的な非難の増大になっている。

 この点は、プーチン氏のロシアは、軍事作戦の趣旨と獲得目標を明確に設定し、公に表明したことと比較すると、イスラエルによる自衛を遥かに超えた軍事力行使は拙劣な印象は否めない。

https://new.thecradle.co/articles-id/13624

 最近では、そもそも10月7日の事件はイスラエル軍による殺戮だと言われている。

「音楽祭襲撃におけるイスラエル軍の役割」

「ガザ国境付近のノヴァ音楽祭襲撃事件に関するイスラエル警察の公式調査が、軍が民間人を殺害したという主張の高まりに拍車をかけた。 ハマス主導による260人のイスラエル人虐殺という当初のシナリオは、イスラエル市民が調査を要求し、より多くの情報が表面化するにつれ、急速に否定されつつある。

Haaretzによると、警察の情報筋は、イスラエルの戦闘ヘリコプターが到着したとき、ハマスの戦闘員を標的にしただけでなく、祭りに参加していたイスラエル人にも発砲したことを明らかにした。 警察の報告書では、現在、フェスティバルの死者数は364人に調整されている。」

 八方塞がりのイスラエルはともかく即時停戦をするべきだ。

No.2 12ヶ月前

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