りゃん のコメント

>>それにハマス・イスラエル戦争まで、二正面、三正面作戦に直面させられ、
>>たまらず、
>>自分は「米中協議」に一時的に逃げ込みながら、
>>日本に対しては対中対決戦の継続を要求するなど

記事の筆者は、もう少しここの分析が必要だったようにおもう。

1、
「アラブ連盟・イスラム協力機構」(リヤドで11日おこなわれた)では、あまり実効性のない決議がなされたが、
「イスラエルやその同盟国への石油禁輸」
「一部アラブ連盟加盟国がイスラエルとの間で維持している経済・外交関係の停止」
はもりこまれず、もちろんハマスへの支持ももりこまれなかった。
イランのライシは今回リヤドで会議に参加し、イスラム諸国の結束をアピールしたが、
結果的にはハマスをアラブ諸国が見捨てることを事実上容認せざるを得なかった。
想像だが、中共やロシアはハマス擁護に動かなかった。

この結果、イスラエルは今後はあまり障害なくハマスを完全に殲滅するだろう。そしてこれからは、
ハマスがいかに卑劣なことをやっていたかというニュースがかなり出てくるのではないか。

いまサウジとイスラエルとの国交樹立は一時的に頓挫しているが、しばらくたつと、また、以前と同じように再開されるだろう。
そうすると、米国が露宇戦争と「ハマス・イスラエル戦争まで、二正面、三正面作戦に直面させられ」という
分析はちょっと甘いのではないか。

なぜ「アラブ連盟・イスラム協力機構」がハマス支持で結束できないのかという分析が必要であろう。

2、
この筆者は、そもそもバイデン政権における米中関係を、
バイデン自身がどうみているのか分析していない。
また、それを岸田がどうみているのかを分析していない。
また「逃げ込」むというと米国が一方的に得をしているみたいだが、
中共にとってはどうなのかという分析もない。
そして、この米中関係のもとでの日米関係、日中関係という分析もない。

百田新党も政界再編も、このあたりとダイレクトに関係あるとおもうのだが。

1、2、の点は、現時点ならば、国際情勢を分析する最重要ポイントだとおもうが、
ここが甘いような分析は、正直、たいしたことがないとおもう。

No.10 10ヶ月前

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