3月ごろにイランとサウジとが接近するというニュースがあったとき、ここでは、中共を上げる感想が中心だったと理解している。 そのころわたしは、サウジ等とイスラエルとが接近しているなか、さらにサウジとイランとが接近すれば、パレスチナが疎外感を感じるのではという趣旨を書いたはずだ。中共は経済的利益を追求するだけでなく、中東における汚れ仕事も引き受けるのでなければ、責任ある大国ではないという趣旨も。 わたしの危惧は最悪のかたちであたった。記事中の、「ハマスは(略)自らをより広範な外交に押し入れる手段としてこの紛争を引き起こすことを選んだ」という見解のとおりだとおもう。 インドはいちはやくイスラエル側にたち、サウジとイスラエルとの関係改善は頓挫し、イランはハマス等の背後にいるのではないかとも取り沙汰され、さらにそのうしろにはロシアの影もちらつく。そして中共の存在感は現時点でまるでない。なにがBRICSか、ということを率直に感じる。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
3月ごろにイランとサウジとが接近するというニュースがあったとき、ここでは、中共を上げる感想が中心だったと理解している。
そのころわたしは、サウジ等とイスラエルとが接近しているなか、さらにサウジとイランとが接近すれば、パレスチナが疎外感を感じるのではという趣旨を書いたはずだ。中共は経済的利益を追求するだけでなく、中東における汚れ仕事も引き受けるのでなければ、責任ある大国ではないという趣旨も。
わたしの危惧は最悪のかたちであたった。記事中の、「ハマスは(略)自らをより広範な外交に押し入れる手段としてこの紛争を引き起こすことを選んだ」という見解のとおりだとおもう。
インドはいちはやくイスラエル側にたち、サウジとイスラエルとの関係改善は頓挫し、イランはハマス等の背後にいるのではないかとも取り沙汰され、さらにそのうしろにはロシアの影もちらつく。そして中共の存在感は現時点でまるでない。なにがBRICSか、ということを率直に感じる。