<購買力平価ベースでは、BRICS+新規加盟国のGDPのほうがG7より大きい。> 国の数が多くなればGDPが大きくなるのは当然でしょう。問題は経済金融取引がそのぐらいの規模になるか。貧乏国を寄せ集めてもどの国が責任を持っていくかがわからないと、船頭多くして船進まずになりかねない。 鳴り物入りで設立したAIIBは、G7では日米が参加していない。多くの国が参加しており2021年には103か国になっている。一方日米が主体のADB(アジア投資銀行)は68か国であるが、投資金額はADBの方が多くなっている。貧乏国を寄せ集めても投資が広がらない。投資が大きくならなければ経済は成長しない。投資のベースである「一帯一路」はメリットがなく、イタリアが年内に撤退するという。カナダも撤退の方向であり、経済金融取引が増加しなければいくら参加しても無価値であり、魅力ある集まりにできるかどうかが、今後の盛衰を左右するといってよいのではないか。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
<購買力平価ベースでは、BRICS+新規加盟国のGDPのほうがG7より大きい。>
国の数が多くなればGDPが大きくなるのは当然でしょう。問題は経済金融取引がそのぐらいの規模になるか。貧乏国を寄せ集めてもどの国が責任を持っていくかがわからないと、船頭多くして船進まずになりかねない。
鳴り物入りで設立したAIIBは、G7では日米が参加していない。多くの国が参加しており2021年には103か国になっている。一方日米が主体のADB(アジア投資銀行)は68か国であるが、投資金額はADBの方が多くなっている。貧乏国を寄せ集めても投資が広がらない。投資が大きくならなければ経済は成長しない。投資のベースである「一帯一路」はメリットがなく、イタリアが年内に撤退するという。カナダも撤退の方向であり、経済金融取引が増加しなければいくら参加しても無価値であり、魅力ある集まりにできるかどうかが、今後の盛衰を左右するといってよいのではないか。