次に、マクロンはvassalという言い方をしている。これは今回記事では家臣とか下僕とか訳されている。属国と訳されることもある。
じつは以前にわたしは指摘したがマクロンは「ロシアがune forme de vassalisation à l’égard de la Chine に入りつつある」と述べたことがある。マクロンという同じ人がロシアは中共のvassalになる、フランス・欧州は米国のvassalであってはいけないと言っている。マクロンのロシアへの視線がどういうものか、よくわかるエピソードだとおもっている。
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三点指摘したい。
まず、マクロンは
台湾の「現状維持」を支持するフランスの立場を変えるつもりはないと言明。フランス政府は「『一つの中国』政策と、事態の平和的解決の模索を支持する」と述べた。
とある。これは米国の今の立場と同じである。中共の立場は①『一つの中国』「原則」②場合により戦争による解決もあり③現状変更である。
(これがわかってないヒトビトがいることを最近わたしは知ったが、そういうヒトビトほどなぜか偉そうに語る)。
次に、マクロンはvassalという言い方をしている。これは今回記事では家臣とか下僕とか訳されている。属国と訳されることもある。
じつは以前にわたしは指摘したがマクロンは「ロシアがune forme de vassalisation à l’égard de la Chine に入りつつある」と述べたことがある。マクロンという同じ人がロシアは中共のvassalになる、フランス・欧州は米国のvassalであってはいけないと言っている。マクロンのロシアへの視線がどういうものか、よくわかるエピソードだとおもっている。
三番目に、マクロンは「米中間の第3極としての地位を築く」と言うが、なかなか難しいだろうとおもう。これも前に書いたが、今次露宇戦争を仏独で阻止することができず(メルケルはできていた)、結局米国の介入を招いている。その後の戦争展開をみていても、仏の存在感は高いとはいえない。11日からのNATOサミットでNATOはさらに拡大するだろうが、これは米国がいるから拡大するのである。フランスはNATOなき、つまり米国なき欧州を受けいれることができるのだろうか。
NATO軍事部門から抜けたような元気はもはやフランスに見られず、ぼやぼやしていると、第3極どころか、フランスの地位は没落していくであろう。そう考えてくると、マクロン発言の背後には焦りを感じる。