SF 05.04.2023 炎上するフランス:いたるところで「火事」。背後にいるのは誰か?「黒衣の男たち」 https://southfront.org/france-on-fire-fires-everywhere-who-is-behind-them-men-in-black/ ピーター・カーニック記 地政学アナリスト/世界銀行、世界保健機関(WHO)元シニアエコノミスト/グローバル化研究センター(CRG)研究員/北京人民大学重陽研究所の非常駐シニアフェロー 今日の悲劇は、誰も点と点を結ばないことだ。アナリストもいない。ジャーナリストもいない。彼らは皆、火事に焦点を当て、その背後に何があるのかを誰も問わない。一つの火事がどのように他の火事に繋がっているのか。 何週間もフランスは燃えている。まるで、フランスがマクロン大統領の62歳から64歳への年金受給年齢の引き上げと戦っているかのようだ。フランスを焼け野原にすることは、それほど大きなことではなさそうだ。 欧州などでは、定年年齢はフランスと同等かそれ以上の国が殆どだ。フランスの労働組合は、労働者が公的年金を受給できるようになる定年を62歳に抑えるために、長い間懸命に闘ってきた。2028年以降には66歳以上へのさらなる引き上げが既に計画されており、デモの一因となっている。 社会の平均年齢が上昇し、年金基金が枯渇しているためである。フランスの場合、膨張し過ぎたフランス予算が年金基金に静かに食い込んでいる。ロシア人を殺すためにウクライナに資金と武器を無制限に供給していることが、フランスの資源枯渇を更に助長している。 主流派が伝えないのは、フランス人もまたNATOに抗議しているということだ。1967年にドゴール大統領がNATOを脱退したときのように、フランス人の大多数はNATOからの脱退を望んでいる。2009年、フランスはニコラ・サルコジ大統領(当時)の下でNATOに復帰したが、彼はクラウス・シュワブ(WEF)が主催するヤング・グローバル・リーダーズ(YGL)のための「アカデミー」の「奨学生」である。 しかし、こうした背景を考えると、フランスのデモで既に何週間も繰り広げられている非道な暴力は、決して正当化されるものではない。平和的に始まったデモに、外部からの暴力的な「侵入」がある。 黒ずくめの男たちを見たことがあるだろうか?フェイスマスクをして。車やタイヤ、店舗などに火をつけて暴力を仕掛け、警察を挑発し、マクロン大統領が警察に対して、厳しく、容赦なく、暴力的にデモ参加者を取り締まれと命令したことを正当化している。 ハンブルクで開催された2017年のG20会議とリンクさせよう。7月6日、平和的な暴動が突然暴力的になり、160人以上の警察がデモ参加者との衝突で負傷し、75人以上が逮捕された。 ハンブルクでも、パリやフランスの他の都市で見られるような、突如として暴力をまき散らす「黒ずくめの男たち」が現れた。おかげで当時のメルケル首相は、高圧放水銃や警棒を持ったドイツ警察の最も過酷な行動を動員することができた。 まさに政府は平和的な抗議行動に暴力を持ち込み、抗議者を非難し、警察の暴力を正当化する。 このような平和的な抗議活動への暴力的な介入は、世界経済フォーラム(WEF)と繋がりのある様々な団体や慈善財団、そしてその背後にいる金融界のパワーエリートによって秘密裏に資金提供され、支援されているのだろうか? 人々への最大限の抑圧がゲームの名前なのだ。 私たちは今、WEFによる「グレート・リセット」、別名「国連アジェンダ2030」の実行の真っただ中にいる。 国民の多くがまだ眠っている間に、実行は異常なスピードで進んでいる。 重要なのは、WEFは常に私たちに警告を発しているということだ。しかし、私たちは注意を払わない。なぜなら、どのようなカルトも―そして これはカルトであり、死のカルトと呼んでもいいが―成功するためには、自分たちの行動、人類に対する裏切りを公表しなければならないからだ。 しかし、大衆の大部分はまだ気付いていない。 全てが終わったとき、「知らなかった」では済まされない。これは全く受け入れられない。 科学者も庶民も、何百万人、何千万人と出てきて真実を語っている。私たちは、少なくとも耳を傾ける勇気を奮い起こし、騙されていたことを認め、今こそ目を開き、この人類に対する犯罪を止めるために行動を起こすべき時なのだ。 偶然の一致はない。 点と点を結ぶことは、1週間前にドイツを襲った大規模な交通機関のストライキにも当てはまる。高インフレの中で賃上げを要求する労働者たち。組合のボスは要求された賃上げを「生存の問題」と呼び、経営側はストライキを「完全に行き過ぎたもの」と表現した。 ドイツの英語ニュース「ローカル」紙は先週末、「労働組合とドイツ当局は今週、3回目の賃金交渉で合意に至らなかった」と報じた。これは長期的なストライキの波の始まりではないか? ドイツがここ数十年で経験した中で、最も強力で、経済的・社会的に影響と損害を与えるストライキである。 なぜ今なのか? 「リセット計略」の一環として、EUのリーダーであるドイツの文字通りの脱工業化を皮切りに、欧州経済を破壊する計画がある。 バイデン政権がノルド・ストリーム・パイプラインを爆破させたのは なぜだと思う?― そうすれば、この犯罪に全面的に賛成しているドイツ人、オラフ・ショルツ首相や、ドイツ人でありながら選挙で選ばれたわけでもない欧州委員会(EC)のトップであるウルズラ・フォン・デア・ライエンが、土壇場になって疑念を抱き、破滅への同意を撤回したくなっても、それが叶わなくなくなるからだ。 ご存知のように、選挙で選ばれたわけでもないECが、欧州議会を超えて欧州の主導権を握っているのだ。欧州議会は見せかけの、煙幕のような、注目を集めるための、本筋から外れたものでしかない。 もしWEFがリセットを成功させることができれば、欧州は「石器時代」に逆戻りし、計り知れない悲惨、失業、食糧やエネルギーの不足、ハイパーインフレを引き起こすだろうと予測するアナリストもいる。これは、リセット/アジェンダ2030の目標の一つである。 もし私たち大衆が「知らなかった」傍観者であるなら、私たちは犯罪に加担していることになる。 偶然の一致ではなく―より多くの抗議と、より多くの点と点が繋がっている。
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SF 05.04.2023
炎上するフランス:いたるところで「火事」。背後にいるのは誰か?「黒衣の男たち」
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ピーター・カーニック記
地政学アナリスト/世界銀行、世界保健機関(WHO)元シニアエコノミスト/グローバル化研究センター(CRG)研究員/北京人民大学重陽研究所の非常駐シニアフェロー
今日の悲劇は、誰も点と点を結ばないことだ。アナリストもいない。ジャーナリストもいない。彼らは皆、火事に焦点を当て、その背後に何があるのかを誰も問わない。一つの火事がどのように他の火事に繋がっているのか。
何週間もフランスは燃えている。まるで、フランスがマクロン大統領の62歳から64歳への年金受給年齢の引き上げと戦っているかのようだ。フランスを焼け野原にすることは、それほど大きなことではなさそうだ。
欧州などでは、定年年齢はフランスと同等かそれ以上の国が殆どだ。フランスの労働組合は、労働者が公的年金を受給できるようになる定年を62歳に抑えるために、長い間懸命に闘ってきた。2028年以降には66歳以上へのさらなる引き上げが既に計画されており、デモの一因となっている。
社会の平均年齢が上昇し、年金基金が枯渇しているためである。フランスの場合、膨張し過ぎたフランス予算が年金基金に静かに食い込んでいる。ロシア人を殺すためにウクライナに資金と武器を無制限に供給していることが、フランスの資源枯渇を更に助長している。
主流派が伝えないのは、フランス人もまたNATOに抗議しているということだ。1967年にドゴール大統領がNATOを脱退したときのように、フランス人の大多数はNATOからの脱退を望んでいる。2009年、フランスはニコラ・サルコジ大統領(当時)の下でNATOに復帰したが、彼はクラウス・シュワブ(WEF)が主催するヤング・グローバル・リーダーズ(YGL)のための「アカデミー」の「奨学生」である。
しかし、こうした背景を考えると、フランスのデモで既に何週間も繰り広げられている非道な暴力は、決して正当化されるものではない。平和的に始まったデモに、外部からの暴力的な「侵入」がある。
黒ずくめの男たちを見たことがあるだろうか?フェイスマスクをして。車やタイヤ、店舗などに火をつけて暴力を仕掛け、警察を挑発し、マクロン大統領が警察に対して、厳しく、容赦なく、暴力的にデモ参加者を取り締まれと命令したことを正当化している。
ハンブルクで開催された2017年のG20会議とリンクさせよう。7月6日、平和的な暴動が突然暴力的になり、160人以上の警察がデモ参加者との衝突で負傷し、75人以上が逮捕された。
ハンブルクでも、パリやフランスの他の都市で見られるような、突如として暴力をまき散らす「黒ずくめの男たち」が現れた。おかげで当時のメルケル首相は、高圧放水銃や警棒を持ったドイツ警察の最も過酷な行動を動員することができた。
まさに政府は平和的な抗議行動に暴力を持ち込み、抗議者を非難し、警察の暴力を正当化する。
このような平和的な抗議活動への暴力的な介入は、世界経済フォーラム(WEF)と繋がりのある様々な団体や慈善財団、そしてその背後にいる金融界のパワーエリートによって秘密裏に資金提供され、支援されているのだろうか?
人々への最大限の抑圧がゲームの名前なのだ。
私たちは今、WEFによる「グレート・リセット」、別名「国連アジェンダ2030」の実行の真っただ中にいる。
国民の多くがまだ眠っている間に、実行は異常なスピードで進んでいる。
重要なのは、WEFは常に私たちに警告を発しているということだ。しかし、私たちは注意を払わない。なぜなら、どのようなカルトも―そして これはカルトであり、死のカルトと呼んでもいいが―成功するためには、自分たちの行動、人類に対する裏切りを公表しなければならないからだ。
しかし、大衆の大部分はまだ気付いていない。
全てが終わったとき、「知らなかった」では済まされない。これは全く受け入れられない。
科学者も庶民も、何百万人、何千万人と出てきて真実を語っている。私たちは、少なくとも耳を傾ける勇気を奮い起こし、騙されていたことを認め、今こそ目を開き、この人類に対する犯罪を止めるために行動を起こすべき時なのだ。
偶然の一致はない。
点と点を結ぶことは、1週間前にドイツを襲った大規模な交通機関のストライキにも当てはまる。高インフレの中で賃上げを要求する労働者たち。組合のボスは要求された賃上げを「生存の問題」と呼び、経営側はストライキを「完全に行き過ぎたもの」と表現した。
ドイツの英語ニュース「ローカル」紙は先週末、「労働組合とドイツ当局は今週、3回目の賃金交渉で合意に至らなかった」と報じた。これは長期的なストライキの波の始まりではないか?
ドイツがここ数十年で経験した中で、最も強力で、経済的・社会的に影響と損害を与えるストライキである。
なぜ今なのか?
「リセット計略」の一環として、EUのリーダーであるドイツの文字通りの脱工業化を皮切りに、欧州経済を破壊する計画がある。
バイデン政権がノルド・ストリーム・パイプラインを爆破させたのは なぜだと思う?― そうすれば、この犯罪に全面的に賛成しているドイツ人、オラフ・ショルツ首相や、ドイツ人でありながら選挙で選ばれたわけでもない欧州委員会(EC)のトップであるウルズラ・フォン・デア・ライエンが、土壇場になって疑念を抱き、破滅への同意を撤回したくなっても、それが叶わなくなくなるからだ。
ご存知のように、選挙で選ばれたわけでもないECが、欧州議会を超えて欧州の主導権を握っているのだ。欧州議会は見せかけの、煙幕のような、注目を集めるための、本筋から外れたものでしかない。
もしWEFがリセットを成功させることができれば、欧州は「石器時代」に逆戻りし、計り知れない悲惨、失業、食糧やエネルギーの不足、ハイパーインフレを引き起こすだろうと予測するアナリストもいる。これは、リセット/アジェンダ2030の目標の一つである。
もし私たち大衆が「知らなかった」傍観者であるなら、私たちは犯罪に加担していることになる。
偶然の一致ではなく―より多くの抗議と、より多くの点と点が繋がっている。