===== プーチンは基本的にバイデンにこう言っている:私はこの戦争に負けるわけにはいかない。私の損失を正当化できるウクライナの一部を確実に手に入れるために、どんな代償も負担もする。どうですか、ジョー? ===== 最近、わたしは、プーチンは「違法な悪事を主体的にしている」と書きましたが、 https://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar2137654/30 プーチンがそのことに自覚的であることが、こういうことばでうかがえます。 プーチンがそう考えるのも、またこの文章の筆者トーマス・フリードマンがこういう文章を書くのも、それぞれの立場として理解はできるのですが、心底ふしぎなのは、上に引用したわたしの文章でも書いたけれど、パックスアメリカーナのもとで、踊りまくり、リベラルを満喫し、たとえば強いパスポートで旅行しまくりながら、ロシアに味方しているヒトビトですね。あと50年もしたら、「日本の昭和から令和にいたる陰謀論珍サヨク」というタイトルで、どこかの国の院生の修士論文のテーマくらいにはなっているのではないでしょうか。 かれらはトーマス・フリードマンと同様にナチスと大日本帝国のことは嫌いみたいですが、彼が並べている「ナチス・ドイツ、大日本帝国、または現代のロシアと中国のような独裁的な大国」のなかの、ロシアと中国は大好きなのです。それも米国をやっつけてくれそうだという理由だけで。 しかし、たとえば中共に日本を支配してもらったとして、どうやって米軍基地を追い出すの?と聞いても、まったくまともな答えが返ってこない。つまり、なーんも考えてないということです。 だから、わたしが、昭和天皇の開戦の詔勅をどうおもうか、と聞いても、まともな答えが返ってこない。あわれなものです。 ところで、 「これまでの支援表明額(2022年11月20日時点)は、軍事支援・人道支 援・財政支援の3分野を合わせて少なくとも計1080億ユーロ(約15兆3000億円)に上る」 https://mainichi.jp/articles/20230131/k00/00m/030/167000c といいます。米国はその4割強と書いている。 アフガン戦争のコストは20年間で250兆円というが、これは米国一国であり、しかも米国人の人命損失が別にある。 ということは、露宇戦争の戦費は、政治の道具(共和党vs民主党、NATO内部)にはなるが、純粋にカネの問題としては米国に出せないというほどではなく、この面からだけからならば、露があきらめない限り、戦争が続く可能性が高いとも考えられます。この点は安易な予想はしませんが、戦争が続くほど、世界のいまの仕組みを根本的にかえなければ、露の浮かぶ瀬はなくなるということでしょう。それを望むヒトビトもここにはたくさん見えますが、そうなったら、日本の老人福祉などなくなるだろうとは、予測しておきます。 前回はイランの話題でした。イランがロシアに傾斜しつつあるのはそのとおりですが、イランはドネツク、ルガンスク人民共和国を承認していないし、侵略直後の国連ロシア非難決議では棄権しています。要するに米国と敵対関係にあり、ロシアは武器を売ることができる相手なのだということが、まずイランにとって大事です。米国はトランプのときにミスしたとおもいますが、ここを元に戻す努力が必要だとおもいます。 ひとつはなしはそれますが、いま武器を売ってもうけている国は多数あります。韓国、北朝鮮、イラン、トルコ。ドイツなんかもそのひとつです。いつまでも、「米国の軍産複合体がー」と言ってても、現実の分析にあまり役立たないとおもいます。 もうひとつ、戦争を終わらすために西側はウクライナに武器を供給すべきでないと踊りまくっているヒトが、イランのロシアへの武器供給にはひとこともいわないのは、ヘソが茶を沸かしましたね。
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プーチンは基本的にバイデンにこう言っている:私はこの戦争に負けるわけにはいかない。私の損失を正当化できるウクライナの一部を確実に手に入れるために、どんな代償も負担もする。どうですか、ジョー?
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最近、わたしは、プーチンは「違法な悪事を主体的にしている」と書きましたが、
https://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar2137654/30
プーチンがそのことに自覚的であることが、こういうことばでうかがえます。
プーチンがそう考えるのも、またこの文章の筆者トーマス・フリードマンがこういう文章を書くのも、それぞれの立場として理解はできるのですが、心底ふしぎなのは、上に引用したわたしの文章でも書いたけれど、パックスアメリカーナのもとで、踊りまくり、リベラルを満喫し、たとえば強いパスポートで旅行しまくりながら、ロシアに味方しているヒトビトですね。あと50年もしたら、「日本の昭和から令和にいたる陰謀論珍サヨク」というタイトルで、どこかの国の院生の修士論文のテーマくらいにはなっているのではないでしょうか。
かれらはトーマス・フリードマンと同様にナチスと大日本帝国のことは嫌いみたいですが、彼が並べている「ナチス・ドイツ、大日本帝国、または現代のロシアと中国のような独裁的な大国」のなかの、ロシアと中国は大好きなのです。それも米国をやっつけてくれそうだという理由だけで。
しかし、たとえば中共に日本を支配してもらったとして、どうやって米軍基地を追い出すの?と聞いても、まったくまともな答えが返ってこない。つまり、なーんも考えてないということです。
だから、わたしが、昭和天皇の開戦の詔勅をどうおもうか、と聞いても、まともな答えが返ってこない。あわれなものです。
ところで、
「これまでの支援表明額(2022年11月20日時点)は、軍事支援・人道支
援・財政支援の3分野を合わせて少なくとも計1080億ユーロ(約15兆3000億円)に上る」
https://mainichi.jp/articles/20230131/k00/00m/030/167000c
といいます。米国はその4割強と書いている。
アフガン戦争のコストは20年間で250兆円というが、これは米国一国であり、しかも米国人の人命損失が別にある。
ということは、露宇戦争の戦費は、政治の道具(共和党vs民主党、NATO内部)にはなるが、純粋にカネの問題としては米国に出せないというほどではなく、この面からだけからならば、露があきらめない限り、戦争が続く可能性が高いとも考えられます。この点は安易な予想はしませんが、戦争が続くほど、世界のいまの仕組みを根本的にかえなければ、露の浮かぶ瀬はなくなるということでしょう。それを望むヒトビトもここにはたくさん見えますが、そうなったら、日本の老人福祉などなくなるだろうとは、予測しておきます。
前回はイランの話題でした。イランがロシアに傾斜しつつあるのはそのとおりですが、イランはドネツク、ルガンスク人民共和国を承認していないし、侵略直後の国連ロシア非難決議では棄権しています。要するに米国と敵対関係にあり、ロシアは武器を売ることができる相手なのだということが、まずイランにとって大事です。米国はトランプのときにミスしたとおもいますが、ここを元に戻す努力が必要だとおもいます。
ひとつはなしはそれますが、いま武器を売ってもうけている国は多数あります。韓国、北朝鮮、イラン、トルコ。ドイツなんかもそのひとつです。いつまでも、「米国の軍産複合体がー」と言ってても、現実の分析にあまり役立たないとおもいます。
もうひとつ、戦争を終わらすために西側はウクライナに武器を供給すべきでないと踊りまくっているヒトが、イランのロシアへの武器供給にはひとこともいわないのは、ヘソが茶を沸かしましたね。