鈴木邦男が死んだのか。

かなしい。

彼を知るまでわたしは右翼というものはハシにもボウにもかからぬバカと
思っていた。
自分でもの考える能力のない脳筋バカと。

彼は右翼からは左翼と言われることがあったそうな。
わたし自身、おまえは右翼かと言われることがむかしからよくあったので
鈴木にはずっと興味があった。

だって右翼というのはほとんどがさまざまなイシューについて、この件では
こういうだろうとかんたんに見当がつき、そこから外れない。
鈴木はそんな凡百の右翼とはまったく違った。
彼の発言は右翼のテンプレートから外れるものも多かった。
けっして外れぬものも多かったが。

ああ、こういうひとと天皇制やベトナム戦争の議論がしたかったなあ。

さようなら、尊敬すべき右翼民族派、
鈴木邦男