りゃん のコメント

冒頭部分は、「ダラカン論理」に従うと職員のこどもも外出制限するのかと言いたかったのだが、まあ、わたしの書き方も悪かったのでしょう。

病院を引き合いに出す時点で、ダラカン氏はなにもわかってないね。病院に入院しているひとびとのほうが、平均的に年齢も若くフレイルの程度も低いんですよ。つまり、チャイナ肺炎にかかっても死亡リスクは低い。またスタッフの数も患者一人あたりの密度も高齢者施設よりもずっと多く、まんいちのときに検査も治療も迅速にできる。ほんとに具合のわるいときは面会は認めてないだろうしね。

ワクチン接種がはじまるまえにチャイナ肺炎で高齢者施設入居者がバタバタなくなった時期があった。同じ頃病院でも職員や患者が集団感染した事例があったけど、患者がバタバタなくなりはしなかった。つまりそういうことです。

あいかわらず、自分の狭い考えだけで、論理性だの合理性だの、アホでしょ。施設の実情にあわせて判断がかわってくるのはもちろん当然のはなしで、高齢者施設というのは、何度も書いてるけど。フレイルな高齢者が集団で24時間生活している場所なんですよ。こんな場所は日本にほかにありません。そして、いったん感染したら、死なないまでも、フレイルの程度がさらにすすんで、結局寿命が短くなる事例が多い。だからこそ、面会制限や外泊制限を厳しくしているのです。

それにね、いまのチャイナ肺炎は非常に感染力が強く、今現在でも、あまり報道はされないが、高齢者施設内で一度に数十人が感染する例がちらほらでてきています。そんだけの数が一度に感染すると、数例は亡くなってるみたいだけど、それよりも、一度に数十人が感染すると、大半は助かるとしても、職員がどれだけたいへんか、想像してみたらどうですか。

結局、実情もよく知らずに、勝手な論理だの合理だの振り回し、同調意識などとレッテルを貼り、つける薬がないというのが正直な実感ですね。

入居者が家族にあってほしい、というのも、まともな施設であれば、実は職員こそもっとも願っていたりするとおもいますけどもね。あなたの今までの文章からは、そういう観察が全然感じられない。逆に刑務所とか形容している。よほどひどい施設にはいっているのでなければ、職員ときちんと話をしたことがないのでしょう。あなたの勝手な論理や合理が態度にあらわれていて、職員から表面的な会話だけで避けられているのかもね。

そして、なんどでもくりかえすけど、施設入居は強制でも義務でもないのだから、かりに人権侵害ということばを使うのなら、おかあさんの人権を侵害しているのは、入居させているあなた自身でしょう。

3年たって、一般社会での対応はずいぶんかわりました。しかし、高齢者施設では、やはり今のやり方が一番いいとおもわれるから、今のやりかたをやっているんですよ。あなたは知らなさそうだけど、チャイナ肺炎以前も、インフルエンザの流行期は、今とほとんど同じように外泊制限や面会制限がおこなわれていました。今後チャイナ肺炎が下火になれば、その程度に応じて制限緩和されるとおもうけど、インフルエンザがはやれば、また同じでしょうね。

それは結局、高齢者施設には高齢でフレイルの程度が高い患者が集団で長期にわたり24時間生活しているという特質自体によります。どんなひとでも一発でなおってしまう薬とかが開発されない限り、同じことです。

ま、こんなひとが幹部にいたんじゃ、組合費はらうのもいやだっただろうねえ。

No.42 22ヶ月前

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