なんで書いたヒトの名前を出さないのか、訝しい。 推測するに、書いたヒトの立場性を離れて、内容だけを読むべきだという主張が孫崎さんの根底にあるのだろうとおもわれるが、すでに孫崎さん自身が、国際法(立場性を離れたもの)をほとんど否定して、ロシア(立場性そのもの)を肯定している。孫崎さんは今後立場性をはなれた議論(たとえば核兵器禁止条約)をするのはかなりむずかしい(することはできても信用されない)。 北朝鮮の言いなりになるしかないヒトが「問題は、これと真っ向から対決する野党がなかったことだ」などと書いているのを読むと、なんの冗談かとわたしはおもう。 それにしても、北朝鮮とはみじめな国だ。 ==== ロシアのマツェゴラ駐北朝鮮大使は、ウクライナ東部ドンバス地域の一部を実効支配する親露派「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を北朝鮮が国家承認したことに絡み、北朝鮮の建設労働者が2つの「共和国」の施設の復旧作業で重要な役割を担えると述べた。 https://www.sankei.com/article/20220718-BKJIQGNL2NOPLO7RHBHMVREINQ/ ==== つまり、傀儡政権を承認した背景には将来それらの地域の復興需要に北朝鮮労働者が派遣されることがあると推測される。もちろん今までの例にもれず、北朝鮮労働者は金王朝による搾取がおこなわれるのであろう。 搾取は具体的には、ロシアによるあらたな武器供与、武器技術供与のかたちをとるかもしれない。こうして金王朝を守るために、北朝鮮労働者が利用される。そのさきに人民の幸福などあるものか。 傀儡政権承認によって北朝鮮と断交し、北朝鮮を批難したウクライナに対し、北朝鮮は「我々の正当な主権の行使」と反論したらしい。主権国家については、しばらく前にプーチンによる「レクチャー」があったが、プーチンは北朝鮮を主権国家とおもっているのだろうか。そして、核兵器はおろかまともな軍隊すら持たない日本がもしもロシア陣営についたところで、あつかいは北朝鮮に及ばないであろう。 なお、文章の内容に即していえば、 「真っ向から対決する」の定義が不明だが、立民の泉は、「新しい資本主義」「防衛費GDP2%へ増」、そして憲法改正について具体的に反論し、立民のビジョンを説明していたとおもう。その結果議席は減った。 野党共闘についていえば、日本共産党の思惑もあるが、それ以前に維新等が伸長してきている現状をみれば「もはや無理」ということだろう。 「新しい運動の構築こそが今切実に求められている」と文章の著者は書いているが、こういう評論家と同じことを組織指導者でもないふつうの日本人が言っても無意味だ。もし本当に自公政権を批判するのなら、自分の支持する野党に少しでも献金したか、かつて共産党支持者だったならそのとき赤旗を購読したかなどを反省してみればいい。ビラ張りのボランティアをしたかを考えてみればいい。なぜ自民党が(公明党をふくめ)宗教勢力と縁をきれないかを考えてみればいい。NHK党の立花によれば、この参院選において、一票は約250円の価値があったらしい。かりに500円(選挙区と比例区)献金したところで、その党の政策がどうのなどというのは、まあ現実には欲張りな話だ。
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なんで書いたヒトの名前を出さないのか、訝しい。
推測するに、書いたヒトの立場性を離れて、内容だけを読むべきだという主張が孫崎さんの根底にあるのだろうとおもわれるが、すでに孫崎さん自身が、国際法(立場性を離れたもの)をほとんど否定して、ロシア(立場性そのもの)を肯定している。孫崎さんは今後立場性をはなれた議論(たとえば核兵器禁止条約)をするのはかなりむずかしい(することはできても信用されない)。
北朝鮮の言いなりになるしかないヒトが「問題は、これと真っ向から対決する野党がなかったことだ」などと書いているのを読むと、なんの冗談かとわたしはおもう。
それにしても、北朝鮮とはみじめな国だ。
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ロシアのマツェゴラ駐北朝鮮大使は、ウクライナ東部ドンバス地域の一部を実効支配する親露派「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を北朝鮮が国家承認したことに絡み、北朝鮮の建設労働者が2つの「共和国」の施設の復旧作業で重要な役割を担えると述べた。
https://www.sankei.com/article/20220718-BKJIQGNL2NOPLO7RHBHMVREINQ/
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つまり、傀儡政権を承認した背景には将来それらの地域の復興需要に北朝鮮労働者が派遣されることがあると推測される。もちろん今までの例にもれず、北朝鮮労働者は金王朝による搾取がおこなわれるのであろう。
搾取は具体的には、ロシアによるあらたな武器供与、武器技術供与のかたちをとるかもしれない。こうして金王朝を守るために、北朝鮮労働者が利用される。そのさきに人民の幸福などあるものか。
傀儡政権承認によって北朝鮮と断交し、北朝鮮を批難したウクライナに対し、北朝鮮は「我々の正当な主権の行使」と反論したらしい。主権国家については、しばらく前にプーチンによる「レクチャー」があったが、プーチンは北朝鮮を主権国家とおもっているのだろうか。そして、核兵器はおろかまともな軍隊すら持たない日本がもしもロシア陣営についたところで、あつかいは北朝鮮に及ばないであろう。
なお、文章の内容に即していえば、
「真っ向から対決する」の定義が不明だが、立民の泉は、「新しい資本主義」「防衛費GDP2%へ増」、そして憲法改正について具体的に反論し、立民のビジョンを説明していたとおもう。その結果議席は減った。
野党共闘についていえば、日本共産党の思惑もあるが、それ以前に維新等が伸長してきている現状をみれば「もはや無理」ということだろう。
「新しい運動の構築こそが今切実に求められている」と文章の著者は書いているが、こういう評論家と同じことを組織指導者でもないふつうの日本人が言っても無意味だ。もし本当に自公政権を批判するのなら、自分の支持する野党に少しでも献金したか、かつて共産党支持者だったならそのとき赤旗を購読したかなどを反省してみればいい。ビラ張りのボランティアをしたかを考えてみればいい。なぜ自民党が(公明党をふくめ)宗教勢力と縁をきれないかを考えてみればいい。NHK党の立花によれば、この参院選において、一票は約250円の価値があったらしい。かりに500円(選挙区と比例区)献金したところで、その党の政策がどうのなどというのは、まあ現実には欲張りな話だ。