これも、与野党一丸となっての「ロシア糾弾/制裁!」、「ウクライナ支援!」に向かった動きに通ずるものを感じる。 同じように一億総「追悼」に持って行きたい連中がいるのでないか。やるなら統一教会葬でやればいいでないか。 先日の生放送- 安倍首相が行ったことには二つの側面(問題点)がある。 第一に、政策全体の問題 第二に、政治手法の問題 政策面では、内政におけるアベノミクスが特筆される。アベノミクスは- ・大胆な金融政策(量的・質的金融緩和政策) ・機動的な財政政策 ・民間投資を惹起する成長戦略 これら「三本の矢」を、経済成長を目的とした政策運営の柱に掲げた。 日経は「安保関連法、アベノミクスが安倍首相の功績」と書いたが、結局、日本経済の停滞は全く回復しなかった。 安倍政権時、多くの国々が若干なりとも経済成長を実現していた中、日本経済は全く伸びず、「三本の矢」は経済成長に結び付かなかった。かつ、経済成長の実現によって、その富が低所得層にもプラスをもたらすとの説明だったが、多くの国民の生活状況は一段と厳しさを増す事態になった。特に、社会の格差が激しく増大した。これらは「GDP/人」の国際比較で明確な事実だ。 対外関係では露骨な対米隷属が続いた。 ナショナリズムを煽り、近隣諸国、特に中国、韓国に対する嫌中、嫌韓感情を国民の中に植付ける政策を採ってきた。 しかし、こうした個々の政策の問題点よりも、より大きな問題は、政治手法だ。自分の見解と異なる意見を持つ人々を、政界、官界、報道機関から排除していく、この手法を安倍政権は採り、菅官房長官によってそれは一段と加速した。 結果として、今日、日本の主要機関において、「あるべき」ことを論ずる空気が無くなり、ひたすら権力に迎合する日本社会を作ったと言える。 そうして、今次 安倍元首相銃撃事件に対する評価で、安倍首相を肯定的に評価する、権力に迎合するような論評は許すが、否定的評価は排除する━それを野党の党首が行っている、という異常な状況に至っている。 * 国政復帰の辻元清美氏が次の通り語っていた- “安倍氏との関係について「若手のころから対極の考え方だったが、今思えば言葉で議論を交わすことができる存在であり、まさに、これこそが民主主義である」と回願。お互いの存在をかけて議論してきたからこそ、今は喪失感があると語り、安倍氏には「ゆっくり休んでほしい」と言葉を送って締めくくった”(日刊スポーツ 2022/7/14) 前川喜平氏には是非国政に出て頂きたいが、前川氏が評価する辻元氏に私は全く期待しない。 上記は まさに空疎な言葉を繰り出すだけの「食わせ者」然とした物言いでないか。 日本の司法、警察が真っ当に機能していれば、アサンジへの不当な「懲役175年」と違って、アベには懲役1000年、もしくは極刑でも まだ足りないくらいではないのか。そんな極め付けの悪人/売国奴でしかないアベを全く断罪しないどころか、庇うかのようでは、自ら穀潰し議員だと白状したのと変わらない。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:18471112)
これも、与野党一丸となっての「ロシア糾弾/制裁!」、「ウクライナ支援!」に向かった動きに通ずるものを感じる。
同じように一億総「追悼」に持って行きたい連中がいるのでないか。やるなら統一教会葬でやればいいでないか。
先日の生放送-
安倍首相が行ったことには二つの側面(問題点)がある。
第一に、政策全体の問題
第二に、政治手法の問題
政策面では、内政におけるアベノミクスが特筆される。アベノミクスは-
・大胆な金融政策(量的・質的金融緩和政策)
・機動的な財政政策
・民間投資を惹起する成長戦略
これら「三本の矢」を、経済成長を目的とした政策運営の柱に掲げた。
日経は「安保関連法、アベノミクスが安倍首相の功績」と書いたが、結局、日本経済の停滞は全く回復しなかった。
安倍政権時、多くの国々が若干なりとも経済成長を実現していた中、日本経済は全く伸びず、「三本の矢」は経済成長に結び付かなかった。かつ、経済成長の実現によって、その富が低所得層にもプラスをもたらすとの説明だったが、多くの国民の生活状況は一段と厳しさを増す事態になった。特に、社会の格差が激しく増大した。これらは「GDP/人」の国際比較で明確な事実だ。
対外関係では露骨な対米隷属が続いた。
ナショナリズムを煽り、近隣諸国、特に中国、韓国に対する嫌中、嫌韓感情を国民の中に植付ける政策を採ってきた。
しかし、こうした個々の政策の問題点よりも、より大きな問題は、政治手法だ。自分の見解と異なる意見を持つ人々を、政界、官界、報道機関から排除していく、この手法を安倍政権は採り、菅官房長官によってそれは一段と加速した。
結果として、今日、日本の主要機関において、「あるべき」ことを論ずる空気が無くなり、ひたすら権力に迎合する日本社会を作ったと言える。
そうして、今次 安倍元首相銃撃事件に対する評価で、安倍首相を肯定的に評価する、権力に迎合するような論評は許すが、否定的評価は排除する━それを野党の党首が行っている、という異常な状況に至っている。
*
国政復帰の辻元清美氏が次の通り語っていた-
“安倍氏との関係について「若手のころから対極の考え方だったが、今思えば言葉で議論を交わすことができる存在であり、まさに、これこそが民主主義である」と回願。お互いの存在をかけて議論してきたからこそ、今は喪失感があると語り、安倍氏には「ゆっくり休んでほしい」と言葉を送って締めくくった”(日刊スポーツ 2022/7/14)
前川喜平氏には是非国政に出て頂きたいが、前川氏が評価する辻元氏に私は全く期待しない。
上記は まさに空疎な言葉を繰り出すだけの「食わせ者」然とした物言いでないか。
日本の司法、警察が真っ当に機能していれば、アサンジへの不当な「懲役175年」と違って、アベには懲役1000年、もしくは極刑でも まだ足りないくらいではないのか。そんな極め付けの悪人/売国奴でしかないアベを全く断罪しないどころか、庇うかのようでは、自ら穀潰し議員だと白状したのと変わらない。