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ロシアに残されている当時の公文書によると
「スターリンは対日参戦前にサハリン南部、クリル列島の解放だけでなく北海道北半分を占領せよと命じていた。（樋口が北海道防衛の自衛戦争を決意した）前日の16日にはトルーマン大統領に書簡を送り留萌―釧路以北の北海道を占領させろと要求したが、トルーマンは拒否した。」

ところが南樺太のソ連軍は戦いを止めずさらに18日に千島列島占領作戦を開始する。戦車の砲門を外すなどしていた日本軍を攻撃した。樋口は大本営にはお伺いを立てず独断で島を守っていた堤師団長に「断固反撃に転じソ連軍を撃滅すべし」と命じた。

双方の記録によると、日本軍死者600～1000人、ソ連軍死者1567～3000人を出した。日本軍優位に推移していたが停戦協定により武装解除。降伏した日本兵は全員シベリアに抑留され多くの人が命を落とした。

樋口軍司令官の北海道死守の覚悟がなかったら、北海道の北半分はソ連が領土にしていたのでしょう。
私たち日本人は樋口軍司令官だけでなくシベリアでの耐えられない抑留生活を乗り越えたきた先人に感謝しても感謝しすぎることはない。