the_k のコメント

>>211


いえ、デフレ不況を脱却するためにはですが、お金を配るのは有効な手法ではあります。
やり方は重要ですが。(コレについては後述します)

> それを行う‘‘前と後‘‘でこの国の本質的な価値に変化があるのか?

これは非常に良い指摘です。
と同時に、お金というシステムの管理者サイド(通貨発行者)からの視点が欠けている考え方でもあります。
そもそも、お金を発行する側にとっては、お金に価値はありません。だから当然、お金を配ること「そのもの」はなんの価値もないのです。

我々一般人にとっては、お金は原資です。お金を作ってくる、といっても本当に作る事はできず、他所から調達することになります。
それに対して、お金をゼロから作る側(政府や日本銀行)にとっては、お金とは経済を安定的に回すためのツール、道具なのです。道具だからそれ自体に価値があるわけではなく、経済の状況を見て・経済が適切に回るように・総量を増やしたり減らしたりすれば良いのです。

じゃあデフレの時はどうすればいいのか?
社会全体で経済が停滞している状況とは、つまり人々のお金を使う量が減っている状態です。
先程お金を配るのは有効と書きましたが、それには条件があります。
税金からではなく新しく作ったお金を配ることです。
税金から配っちゃったら、結局税金を取られた人はその分お金を使えなくなりますから、意味がありません。

具体的にどうやって新しく作ったお金を使うのか?
日本の場合は2ステップの処理が必要になります。
・まず、日本銀行が新しいお金を作り、そのお金で市中銀行から日本国債を買い集めます。(量的緩和)
そうすると市中銀行からは日本国債が根こそぎ無くなり、銀行市場は「国の借金不足」の状態になります。
第二次安倍政権ではコレを行いました。しかし彼らは肝心の、次のステップを充分に行いませんでした。
・市場が国の借金不足になった状態から、それを解消するかのように政府が新規国債を発行します。コレによって政府は新しく作られたお金を手に入れ、市場の国債不足は解消されます。
なお日本銀行が持つ日本国債ですが、これは永遠に借り換えが出来るので実質無いものも同然です。

この辺りについて、以前進撃さんのところで記事を投稿したことがあります。宜しければご参照ください。
https://shin-geki.com/2021/04/23/ど素人が考える、合成の誤謬から抜け出すための/

No.219 38ヶ月前

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