営業の自由が容赦なく踏みにじられる昨今ですが、夏の風物詩である夏フェスのひとつ、「ロックインジャパン」が開催1カ月前にして中止に追い込まれました。
主催事務局によると、茨城県医師会がフェス主催者である茨城放送にやってきて、開催に関する要望書を茨城放送の代表に手渡し、写真を撮っていったそうです。茨城県医師会のHPを見た所、要望は２つあり、①「今後の感染拡大状況に応じて、開催の中止又は延期を検討すること」と、②「仮に開催する場合であっても、更なる入場制限措置等を講ずるとともに、観客の会場外での行動を含む感染防止対策に万全を期すこと」でした。
①②ともに定義が不明である事と、開催に向けた準備で日に日に経費が増えていく中、検討の時間が残されていない事から、やむを得ず中止となったようです。主催事務局のHPには、1年以上かけて準備してきたフェスを断腸の思いで中止するに至った経緯が書かれています。（https://rockinon.com/news/detail/199548）
私の体験では、ロックインジャパンは日本の著名なロックバンドが数多く集結し、ベンチや休憩所など休む場所も多く、夏フェスの過酷さの概念を打ち破る穏やかなフェスでした。ファミリー層が多かったのも印象的です。音楽ライブ自体が貴重な中、久々の娯楽を楽しみにされていた人も多かった事でしょう。「会場外での客の行動に責任を持てないならやるな」とまでほざく医師会には強い憤りを覚えます。今の時点での中止でもキャンセル料が億単位で発生するようですが、医師会はびた一文払う事はありません。何より、営業の自由と他人の私権を平気で制限し、さらに若者の楽しみを潰す行動に虫唾が走ります。医師会に天罰が下る事を願うとともに、人々の人生を彩る音楽が日常に戻ってくることを祈っています。