対米自主外交を目指すべきと考えているが、米国と戦った3名の方は強く記憶に残っている。 岸信介氏は、安保よりも、公職追放解除されると、社会党に入党しようとしたこと、3大原則「自主憲法の制定」「自主軍備確立」「自主外交の展開」に強い意志を感じた。 田中角栄氏は、ロッキードにつながる金権政治を日本のマスコミは連日報道し、「巨悪を眠らせない」など野党・国民の批判を連日うけていた。日本人には珍しい政治家であり、行政府の官僚が法案を作るが、角栄は法案を自身が作成し国会で成立させたことを思い出している。キッシンジャーが田中角栄を葬り去ろうとしたのは、米国はじめ海外での影響力を強く保持した「独自外交」に米国としての危機感を持ったのが真相ではないか。米国の管理下からの脱出は米国の限界を超えていたのでしょう。 小沢一郎は、田中の一番弟子として、米国に対して独自外交を展開しようとし、実際に遣唐使のような使節団を編成し、中国を訪問し友好的関係を築こうとしたことは、米国として座視することができなかったのでしょう。 岸氏の「自主憲法」「自主外交」「自主軍備」は私の持論でもあるが、これから日本より、米国の方が要求してくるかもしれない。中国が巨大でなかった場合は、日本の自立を抑えればよかったが、中国の力が強くなれば、日本の力が欠かせなくなっており、様々な要求が強まってくるのでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
対米自主外交を目指すべきと考えているが、米国と戦った3名の方は強く記憶に残っている。
岸信介氏は、安保よりも、公職追放解除されると、社会党に入党しようとしたこと、3大原則「自主憲法の制定」「自主軍備確立」「自主外交の展開」に強い意志を感じた。
田中角栄氏は、ロッキードにつながる金権政治を日本のマスコミは連日報道し、「巨悪を眠らせない」など野党・国民の批判を連日うけていた。日本人には珍しい政治家であり、行政府の官僚が法案を作るが、角栄は法案を自身が作成し国会で成立させたことを思い出している。キッシンジャーが田中角栄を葬り去ろうとしたのは、米国はじめ海外での影響力を強く保持した「独自外交」に米国としての危機感を持ったのが真相ではないか。米国の管理下からの脱出は米国の限界を超えていたのでしょう。
小沢一郎は、田中の一番弟子として、米国に対して独自外交を展開しようとし、実際に遣唐使のような使節団を編成し、中国を訪問し友好的関係を築こうとしたことは、米国として座視することができなかったのでしょう。
岸氏の「自主憲法」「自主外交」「自主軍備」は私の持論でもあるが、これから日本より、米国の方が要求してくるかもしれない。中国が巨大でなかった場合は、日本の自立を抑えればよかったが、中国の力が強くなれば、日本の力が欠かせなくなっており、様々な要求が強まってくるのでしょう。