りゃん のコメント

理屈は孫崎さんの言うとおりだが、ここには政党政治の根本にわたる問題がある。

政党は自律的な私的組織であり、政党に集まってくるカネが、法と党内規約の範囲内で、そのときに政党内で権力を持っているものの意向を強く受けて使われるのは至極当然である。これは自民党や公明党に限った話ではない。また政党助成金があっても同じである。政党助成金は政党の自律をおかそうという趣旨ではないからである。

改善策のひとつは、大企業の政治献金を禁止することだが、大企業の献金を完全に禁止することもたぶん政治をゆがめるであろう。個人献金文化のない日本では、恒常的な献金に応じる公明党・共産党や、政治献金も組合活動と認められている労働組合からの献金を受ける党がはばをきかせることになるだけである。

個人的には、日中のあるべき関係を現在の大企業がゆがめているとおもうので、現時点においては、大企業の献金廃止に賛成だが、そういうふうに決めるものでもないであろう。

「安倍氏がうまかったのは、年齢からして、首相を狙えない、比較的小派閥の二階氏を幹事長にしていたこと」とある。たしかに長期政権維持の点では「うまかった」といえるのだろう。

わたしからみれば、ある範囲の問題は二階氏に丸投げしてしまったといえ、その結果、第二次安倍政権のあいだに、中国が広範囲に日本に浸透(いわゆるsilent invasion)するのを許してしまったり、実質的な移民法が可決されたりした。

やはり投票箱で決めていくしかないのだろうとおもっている。個人的には、次の総選挙で、右寄り新党のどれかが1議席でも獲得できれば、少し風がかわると期待している。また、公明党のいずれの没落には期待している。公明党が没落すれば、いまの自民党も没落するからである。

「二大政党」による政権交代というのも一般論的には期待されるが・・・。

前回は鳩山氏のツイだった。わたしは民主党政権、とくに鳩山氏の首相をみて国民は「二大政党」に期待することをやめたとおもっている。ご本人がそういうことをちっともわかってなさそうな点が、落胆をさらに深くする。

No.6 43ヶ月前

このコメントは以下の記事についています

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

孫崎享チャンネル

孫崎享チャンネル

月額
¥110  (税込)
このチャンネルの詳細