欧米の原発と日本の原発を同じ「温暖化」で論じてはならない。世界の地震の大部分は環太平洋で発生し、日本はその中でも最も頻発する国だ。原発が地震に弱いのは3・11で立証され、現在でも電力会社は様々な「隠ぺい工作」で再稼働を図っている。少なくとも、日本では原発はあらゆる意味において「エコロジカル」でも「エコノミー」でもない。 核融合は2050年までに可能とはならない。 水素製造法には次のように4方法があるとされるが、1と2では水素はCO²排出によって生産されるから×。 1 化石燃料から触媒を用いて改質する方法 大量の水素を最も安価に製造できる。 水素だけでなく二酸化炭素も製造される。 2 製鉄所や化学工場などからの副生ガスを分離・精製する方法 製造コストは比較的安価である。 二酸化炭素の発生量が増加する。 3 水の電解法 電気分解法は⑴⑵の約2~3倍程度の製造コストになる。 4 バイオマスから水素を取り出す方法 究極のエコ製造法である。 製造コストは他手法と比較して高価。 要するに、再生可能エネルギーを推進するしか、日本のエネルギー問題を解決する方法はない。
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孫崎享チャンネル
(ID:22991601)
欧米の原発と日本の原発を同じ「温暖化」で論じてはならない。世界の地震の大部分は環太平洋で発生し、日本はその中でも最も頻発する国だ。原発が地震に弱いのは3・11で立証され、現在でも電力会社は様々な「隠ぺい工作」で再稼働を図っている。少なくとも、日本では原発はあらゆる意味において「エコロジカル」でも「エコノミー」でもない。
核融合は2050年までに可能とはならない。
水素製造法には次のように4方法があるとされるが、1と2では水素はCO²排出によって生産されるから×。
1 化石燃料から触媒を用いて改質する方法
大量の水素を最も安価に製造できる。
水素だけでなく二酸化炭素も製造される。
2 製鉄所や化学工場などからの副生ガスを分離・精製する方法
製造コストは比較的安価である。
二酸化炭素の発生量が増加する。
3 水の電解法
電気分解法は⑴⑵の約2~3倍程度の製造コストになる。
4 バイオマスから水素を取り出す方法
究極のエコ製造法である。
製造コストは他手法と比較して高価。
要するに、再生可能エネルギーを推進するしか、日本のエネルギー問題を解決する方法はない。