高度成長期には経済の成長を担っていた人たちの一翼が官僚である。護送船団方式によって世界を席巻した。 その原動力は政治家が目標を掲げ、戦後民主的教育を受けた我々高齢者が官民一体で自由に世界を駆け回り世界に商品を売り込んだ。官僚が様々な政策を整備し、官民一体で成長を謳歌してきた。 現在45~60歳位の私たちの子供が高校・大学生になるころ、教育の現場で競争で競うのでなく、個々人の能力をアップする「絶対教育」に切り替わった。管理教育が盛んになると同時に、他の人と異なったことをすると「イジメ」に合うようになり、成績の良い生徒は利口であるから目立たないよう、目立たないように努めるようになった。この時代の子供たちは最悪の就職難に遭遇し社会の底辺で甘んじてきた。 一方、テレビなどでは、私たちの時代は個性のある人が活躍していたが、子供世代では、歌でもグループ全盛となり、名前なども覚えられなくなった。個性ある人が排除される時代になっているのです。 このような時代背景を見ていくと、競争を排除した時点から没個性・主体性を排除した官僚が多くなってきて何ら違和感がない。このような官僚を生み出したのは、競争を排除した人たち、ほかでもない「リベラル」の人たちであり、自分たちが生み出した官僚をあしざまに言うのは「天に唾する」と同じである。
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孫崎享チャンネル
(ID:117221150)
高度成長期には経済の成長を担っていた人たちの一翼が官僚である。護送船団方式によって世界を席巻した。
その原動力は政治家が目標を掲げ、戦後民主的教育を受けた我々高齢者が官民一体で自由に世界を駆け回り世界に商品を売り込んだ。官僚が様々な政策を整備し、官民一体で成長を謳歌してきた。
現在45~60歳位の私たちの子供が高校・大学生になるころ、教育の現場で競争で競うのでなく、個々人の能力をアップする「絶対教育」に切り替わった。管理教育が盛んになると同時に、他の人と異なったことをすると「イジメ」に合うようになり、成績の良い生徒は利口であるから目立たないよう、目立たないように努めるようになった。この時代の子供たちは最悪の就職難に遭遇し社会の底辺で甘んじてきた。
一方、テレビなどでは、私たちの時代は個性のある人が活躍していたが、子供世代では、歌でもグループ全盛となり、名前なども覚えられなくなった。個性ある人が排除される時代になっているのです。
このような時代背景を見ていくと、競争を排除した時点から没個性・主体性を排除した官僚が多くなってきて何ら違和感がない。このような官僚を生み出したのは、競争を排除した人たち、ほかでもない「リベラル」の人たちであり、自分たちが生み出した官僚をあしざまに言うのは「天に唾する」と同じである。