KAZU のコメント

>>215

ウサギさん、こんにちは。KAZUです。

新型コロナウイルス感染症の直接死についてですが、以前、死亡診断書の記載に死因をどのように記載するかどうかについて書きましたが、厚生労働省が発表した直接死因を新型コロナウイルス感染症の直接死とカウントすると確かに言われている死亡数の95%ぐらいの数になると思います。

しかし、ここにもバイアス(偏り)がありまして、医師はたいてい死亡診断書を記載する場合、老化に起因する死亡であっても『老衰』と記載することはほとんどなく、何らかの死亡病名を記載するものです。つまり、認知症などで介護が必要でいわゆる寝たきり状態であっても、新型コロナウイルス感染症にかかってお亡くなりになった場合は死亡診断書の欄には新型コロナウイルス感染症という病名しか記載されないことが多いと思います。ではインフルエンザの場合はどうかと言うと、インフルエンザの場合でも同じような記載になると思います。しかし、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザ、どちらが死に直結する病気なのか、という医師の主観が反映されますので、インフルエンザで亡くなることがないという考えだとそれ以外の病名が診断書の直接死因に記載されるでしょうし、新型コロナウイルス感染症が致死率の高い病気だと医師が考えていたら、他の命にかかわる疾患があったとしても直接死因に新型コロナウイルス感染症と記載するでしょう。

そういうバイアスがあるため、新型コロナウイルス感染症が直接死因としてカウントされやすい環境であるにもかかわらず、お亡くなりになった方の数が年間1万人を切っているという現状は冷静に受け止める必要があると思います。

No.271 38ヶ月前

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