中国は1992年に領海法を制定し、尖閣を自国の領土としました(同時に南沙諸島なども領海としている)。中国の領土であれば、当然中国の国有地です。 わたしは田中・周会談で尖閣に関する合意はなかったという立場ですが、仮にあったとしても、国内法整備や国有化が合意違反であるのなら、合意を破ったのは中国のほうからであることは明らかですね。 ところで、合意があったとして、孫崎さんが合意の内容であるとする「現状維持」だとか「棚上げ」とはいったい具体的になんでしょうか。孫崎さんがその点について記したのをみたことがない。具体的内容が言えないというのは、つまり合意がなかったことを強く示唆するとわたしなどはおもいますが、そこは置いておくとして、ふつうの解釈として、「現状維持」だとか「棚上げ」とは、その時点での事実状態を維持するという意味でしょう。そして、その時点では、八重山の漁師は尖閣周辺(良い漁場らしい)で中国の武装船に3時間も追い回されることなどなく漁労をできたのです。この点からも、合意があったとして、合意を破っているのは中国側ですね。そうすると「合意があった派」は、中国側の合意違反を厳しく責めるべきだとおもうのですが、「合意があった派」は中国に忖度するヒトビトですから、そこには触れたくないのでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
中国は1992年に領海法を制定し、尖閣を自国の領土としました(同時に南沙諸島なども領海としている)。中国の領土であれば、当然中国の国有地です。
わたしは田中・周会談で尖閣に関する合意はなかったという立場ですが、仮にあったとしても、国内法整備や国有化が合意違反であるのなら、合意を破ったのは中国のほうからであることは明らかですね。
ところで、合意があったとして、孫崎さんが合意の内容であるとする「現状維持」だとか「棚上げ」とはいったい具体的になんでしょうか。孫崎さんがその点について記したのをみたことがない。具体的内容が言えないというのは、つまり合意がなかったことを強く示唆するとわたしなどはおもいますが、そこは置いておくとして、ふつうの解釈として、「現状維持」だとか「棚上げ」とは、その時点での事実状態を維持するという意味でしょう。そして、その時点では、八重山の漁師は尖閣周辺(良い漁場らしい)で中国の武装船に3時間も追い回されることなどなく漁労をできたのです。この点からも、合意があったとして、合意を破っているのは中国側ですね。そうすると「合意があった派」は、中国側の合意違反を厳しく責めるべきだとおもうのですが、「合意があった派」は中国に忖度するヒトビトですから、そこには触れたくないのでしょう。