ディ・ス・コ のコメント

私は茨城在住ですが、今回の18県知事の提言に茨城県知事も名を連ねていて落胆しました。
4月中旬に、つくば市の公共宿泊施設で新型コロナ陽性患者(無症状・軽症者)を受け入れることになった時の地域説明会では、市民からこのような問合せが出ています。
・患者の行動範囲を限定しても空気で感染するのではないか。
・施設前の道路を通るだけで感染するのではないか。
・感染者が許可なく外に出ていくことが不安だから柵を作る等の対策はできないか。
・患者に目印は付けられるのか。
・受け入れによって地域のこどもたちが学校等で差別を受けることがないようにしてほしい。

患者に目印を付ける、、、もちろん実施されていませんが、鳥肌が立ちました。。地域の子供たちを守りたいと言っても、患者を差別している時点で差別の連鎖に加担しています。恥を知れと言いたい。

ヴァーツラフ・ハヴェルの「力なき者たちの力」には、「嘘の生」と「真実の生」という言葉が出てきます。
自粛要請や新しい生活様式を盲目的に受け入れた人々は理性を捨てたことで体制側として生きられますが、そこは見せかけの嘘の世界。かけがえのない大切な命を守る、日常を取り戻す、コロナに負けない等のスローガンを隠れ蓑にして、責任から逃げているだけです。

ハヴェルは文化活動が制限されることに対して、「文化が去勢されることにより、将来、民族の精神、倫理面での能力がどれほど深刻に失われることになるか?」、「現在の権力の利益のために、民族の精神の未来を犠牲にした人々の歴史的な罪は、その分、重いものとなる」と批判します。
そして、自分が持つ力(みな等しく持っていて他人が奪えない唯一の力)を意識し、「真実の生」を試みることが、潜在的な交流となって世界を変えることが出来ると諭しています。

今は、改めて、個人の良心や倫理が問われているのだと思います。

No.169 47ヶ月前

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