配信ありがとうございます。 休業に入ってもうすぐ3ヶ月。 少し前までは読書に勤しんでいたのですが、さすがに精神的疲労がつのってきました。 なので、コロナニュースはもちろんのこと、普通のバラエティでもリモート出演を見るだけで気持ちがネガティブになるため、「今のテレビ番組」はドラマを除いてほとんど見ていません。 緊急事態宣言が解除されても、世間の「コロナ脳」が根強く残り、マスコミは今までの過剰報道を省みたくないからか「第2波・第3波」という「さらなる不安」をつのらせる方向にシフトしています。 徒労感や無力感が込み上げてきます。 心が病まないように、適度にテレビゲームをプレイすることで、「報酬系」に伴うドーパミンを分泌させて毎日の生活を送っています(依存はしていませんので、ご心配なきよう)。 ただ、録画してある「過去のテレビ番組」を見ることは多々あるのですが、今の世相を踏まえて深く感銘を受ける内容に突き当たることがあります。 NHK『日本人のおなまえっ!』という番組で、健康に気を遣う方にはお馴染みの「善玉菌・悪玉菌」という用語を考案された学者さんを紹介していました。 細菌学者・光岡知足先生という方で、腸内には良い菌だけではなく悪い菌もいるということを昭和28年に発見されたのだそうです。 ただ、「善玉菌・悪玉菌」という言葉には、以下のような先生なりの哲学が込められているそうです。 「腸内は人間社会の縮図である。悪い人間は決してゼロにはならないし、社会には『必要なもの』である。同様に悪い菌も腸内には『必要なもの』である。よって、歌舞伎の善の魂・悪の魂という概念から善玉・悪玉とした」 細菌学者であると同時に、社会の有り様を把握されておられます。 単なる「専門バカ」とは正反対のスタンスです。 「感染者は隔離せよ」と連呼する専門家に、この哲学は理解出来るでしょうか? ちなみに「善玉菌2・悪玉菌1・その他の菌7」が腸内の最適なバランスなのだそうです。 やはり何事もバランスが大事。 また、こちらは「今のテレビ番組」なのですが、やはりNHKの『あさイチ』で役者の山崎銀之丞さんがVTRで語っておられたこと。 山崎さんはつかこうへい先生の舞台作品に多く出演されていたのですが、つか先生は演劇を好きなF1レースに例えてこのように言っていたそうです。 「何故、観客はF1レースを見に来るのか。レッドゾーンぎりぎりのところで命を張って、コーナーを曲がっていくのを見たいからだ。誰も車庫入れなんかを見るのにカネは出さないだろう」 私のような凡人でも色々と触発される言葉です。 単純に「昭和人の言葉」として括って良いのかどうかは私には判断が付きませんが、少なくとも両御大の言葉には哲学やビジョンが込められています。 ひょっとしたらこういった思想的な部分が欠落した専門家や表現者が増えすぎてしまい、それがコロナ禍で一気に露呈しているのだろうかと思います。
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配信ありがとうございます。
休業に入ってもうすぐ3ヶ月。
少し前までは読書に勤しんでいたのですが、さすがに精神的疲労がつのってきました。
なので、コロナニュースはもちろんのこと、普通のバラエティでもリモート出演を見るだけで気持ちがネガティブになるため、「今のテレビ番組」はドラマを除いてほとんど見ていません。
緊急事態宣言が解除されても、世間の「コロナ脳」が根強く残り、マスコミは今までの過剰報道を省みたくないからか「第2波・第3波」という「さらなる不安」をつのらせる方向にシフトしています。
徒労感や無力感が込み上げてきます。
心が病まないように、適度にテレビゲームをプレイすることで、「報酬系」に伴うドーパミンを分泌させて毎日の生活を送っています(依存はしていませんので、ご心配なきよう)。
ただ、録画してある「過去のテレビ番組」を見ることは多々あるのですが、今の世相を踏まえて深く感銘を受ける内容に突き当たることがあります。
NHK『日本人のおなまえっ!』という番組で、健康に気を遣う方にはお馴染みの「善玉菌・悪玉菌」という用語を考案された学者さんを紹介していました。
細菌学者・光岡知足先生という方で、腸内には良い菌だけではなく悪い菌もいるということを昭和28年に発見されたのだそうです。
ただ、「善玉菌・悪玉菌」という言葉には、以下のような先生なりの哲学が込められているそうです。
「腸内は人間社会の縮図である。悪い人間は決してゼロにはならないし、社会には『必要なもの』である。同様に悪い菌も腸内には『必要なもの』である。よって、歌舞伎の善の魂・悪の魂という概念から善玉・悪玉とした」
細菌学者であると同時に、社会の有り様を把握されておられます。
単なる「専門バカ」とは正反対のスタンスです。
「感染者は隔離せよ」と連呼する専門家に、この哲学は理解出来るでしょうか?
ちなみに「善玉菌2・悪玉菌1・その他の菌7」が腸内の最適なバランスなのだそうです。
やはり何事もバランスが大事。
また、こちらは「今のテレビ番組」なのですが、やはりNHKの『あさイチ』で役者の山崎銀之丞さんがVTRで語っておられたこと。
山崎さんはつかこうへい先生の舞台作品に多く出演されていたのですが、つか先生は演劇を好きなF1レースに例えてこのように言っていたそうです。
「何故、観客はF1レースを見に来るのか。レッドゾーンぎりぎりのところで命を張って、コーナーを曲がっていくのを見たいからだ。誰も車庫入れなんかを見るのにカネは出さないだろう」
私のような凡人でも色々と触発される言葉です。
単純に「昭和人の言葉」として括って良いのかどうかは私には判断が付きませんが、少なくとも両御大の言葉には哲学やビジョンが込められています。
ひょっとしたらこういった思想的な部分が欠落した専門家や表現者が増えすぎてしまい、それがコロナ禍で一気に露呈しているのだろうかと思います。