フレデイ タン のコメント

東条日本を考える時、どうしても金体制の朝鮮のことを連想する。米国の経済制裁に苦しんでいる朝鮮の状況は東条時代のそれと同じだ。なのに、金体制はパールハーバー的な愚策を避けている。デフェンス・オンリー、主家擁護を第一にしている。朝鮮の民衆の生活は厳しい。東条体制の日本の民衆の生活もひどい困窮状態だった。金体制には制裁に耐え忍び守る価値があるとしか思えない。それは何か?反植民地主義だろう。東条体制の守る価値?分からない。

東条が普通のセンスを持った政治家だったら、大陸・半島からの撤退を前向きに検討しただろう。しかし、残念ながら、ヒットラーと同じ心的疾患者だった。その病気は日本人にとって不幸なことだった。ただ、ここで忘れてならぬのは、アングロサクソンとゲルマン・ヒットラー間には、暗黙の合意があったことだ。ソ連をヒットラーが全力で壊滅させることをアングロサクソンが静観することだった。ところがソ連は想定外に強かった。チャーチルの賭けは見事に外れた。日本?心的疾患だから愚策だけが躍ったということだ。チャーチルの読みは見事に当たった。

ここからが大事なこと。日本人は惨めな敗北を喫したが、その見返りに平和憲法をものにした。後世は感謝せねばならない。結果、一億総中流を実現し、国民健康保険を持っている。米国では多くの国民が治療を受けられずに死んでいる。お隣のキューバでは医療費は只だいうのに。平和と富と保険、四百万人から五百万人とも言われる戦没者が後世の日本人に与えたものだ。

戦没者が勝ち取ったものを捨てようと考える輩が、それも、米国から促されて動いている輩が、日本人の10%ほどを占めるようになっているらしい。実に嘆かわしいことだ。

以上がパールハーバーに関連する私の温故知新だ。

No.7 60ヶ月前

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