change のコメント

この内容だけでは、ドイツが抱えている現状を正しく理解できない。メルケル氏は14年間首相の立場にあったが、現在影響力が極めて少なくなっている。何故、この時期にアウシュビッツ強制収容所(ホロコースト)ユダヤ人大量虐殺跡地を訪れたかの政治的思惑も考慮する必要性がある。

ドイツの現状は
①10月27日選挙結果、極右(AfD)が2014年の2倍を超える23%の得票を得た。第2政党は、旧共産党系左派党。第3政党3はメルケルのキリスト教民主同盟であり、第4政党はでドイツ社会民主党であり、メルケル率いる与党連合は、極めて政治的影響力が少なくなっています。
②旧ドイツでは、自分たちが「2等市民」扱いされているという不満がくすぶり続けている。
③同じく10月には、武装した極右のドイツ人がシナゴーグ(ユダヤ教会堂)を襲撃し、周辺で2人を殺害した。この事件が起きただけでなく、極右勢力の台頭を受けてユダヤ系住民への暴力や脅迫が増えている。
④民主主義への攻撃・歴史修正主義・異なる宗教への憎しみが欧州やドイツで広がっている。

このような背景を見ると、単純にメルケル氏の行動を評価できない。政治的思惑とみるのが妥当でしょう。

No.2 54ヶ月前

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