最近、「サイン」というテレビドラマを見た。日本人の感覚と全く違い、話の筋の展開に全くなじめなかった。後味の悪さばかりが残った。

あらゆる事件において、スパイ的行為をする人がいて、相手に有利に展開して行く。クライマックスは簡単に相手の謀略に乗って死んでいくが、隠カメラで相手に復讐する。

なんでこんな後味の悪いテレビ展開をするのか、妻の気持ちを聞いてみたら、韓国のテレビで最高の視聴率を得た「サイン」のレメイク版ということであった。

日本人と韓国人のものの見方考え方に大きな差を認めざるを得ない。このように近隣の国であり、中国の儒教の思想的影響・仏教の影響を受けながら、異なった思想的展開が国民に染みついているといえる。

日本はどちらかというと「勧善懲悪主義」であるが、韓国は、過去を「怨念」で復讐するという傾向があり、日本は現在をどのように生きるかが重要であり、韓国では過去が重要であり、過去受けた苦しみに対して復讐するという思想的背景が支配している。今後若い人たちが、この差をどのように埋めていくかが大切であり、我々のような高齢者は、この差を乗り越えることは困難に近いことを否定できない。