いわゆる「慰安婦問題」の学問的研究は、一般的にどこの社会でも生じ得る、社会学の研究課題として調査・分析することは有意義だあるが、その結果を直ちに国際問題として適用するのは避けるべきだろう。その顕微鏡的観察結果と解析を隣国間の政治問題として適用すれば、無益な感情的摩擦を増幅し、いずれの国民にとっても損害をもたらすだけであり、利益は全くない。再発を防止するためには、学問的な解析を冷静に適用する方法の開発が最も望ましい。相手に謝罪を求めるのは無益であり、史実の確認に留めるべきだろう。国際問題はほとんど理性が通用する場ではない。個人間の紛争、軋轢と同様であり、関係を憎悪で満たすだけの結果となる可能性が避けられない。隣国に対して、顕微鏡的な微細な分析に基づいて公平を求めようとするのは、愚かな行為である。妥協と寛容さだけが、望ましい知恵だろう。
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孫崎享チャンネル
(ID:32175174)
いわゆる「慰安婦問題」の学問的研究は、一般的にどこの社会でも生じ得る、社会学の研究課題として調査・分析することは有意義だあるが、その結果を直ちに国際問題として適用するのは避けるべきだろう。その顕微鏡的観察結果と解析を隣国間の政治問題として適用すれば、無益な感情的摩擦を増幅し、いずれの国民にとっても損害をもたらすだけであり、利益は全くない。再発を防止するためには、学問的な解析を冷静に適用する方法の開発が最も望ましい。相手に謝罪を求めるのは無益であり、史実の確認に留めるべきだろう。国際問題はほとんど理性が通用する場ではない。個人間の紛争、軋轢と同様であり、関係を憎悪で満たすだけの結果となる可能性が避けられない。隣国に対して、顕微鏡的な微細な分析に基づいて公平を求めようとするのは、愚かな行為である。妥協と寛容さだけが、望ましい知恵だろう。