私は、人権が自然権として国家以前に存在するものだからこそ、人権を守るために憲法を制定して国家を縛るという理屈が通るのだと思います。
　人権が国家を前提して存在するものなのであれば、我々は、表現の自由といった人権を侵害していることを理由として、国家を批判することが出来なくなるのではないでしょうか。
　また、人権が自然権でなければ、中国という国家に合致した人権を認めることになり、中国政府が国内で行う人権侵害を批判出来なくなるのではないでしょうか。
　よしりん先生の言う国家とは、単なる政府とはまた違ったものなのだと思いますが、人権が自然権でないとすると上記の疑問に答えることが出来るのだろうかと思いました（私は、Q＆Aコーナーのanamochiと同様に考えていました。）。