「米国と北朝鮮の問題」でなく、「米国と中国の綱引き」の中に北朝鮮があるとみるべきでしょう。 北朝鮮は、米国も中国も信頼していない。金正恩体制を維持する限り、核保有は絶対的なもので、核を放棄すれば、前門の虎(米国)、後門の狼(中国)の二大強敵がいるわけであり、簡単に解決する問題ではないのでしょう。 現在は、韓国に駐留する米国軍基地が、中国にとっての脅威であり、北朝鮮が、米軍基地を認めても中国が納得しない。北朝鮮は、米軍基地がある限り、中国の侵略を阻止ができるので、体制維持が保障されれば、核放棄も可能であるが、中国が納得しないでしょう。 「二兎を追う者は一兎をも得ず」の格言通り、北朝鮮が米国、中国のどちらを選択するかを明確にしなければ、開かれた北朝鮮が期待できないということである。 結局、核が問題なのではなく、米国と中国両方に色目を使う金正恩体制が崩壊しなければ一切が進まないということでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
「米国と北朝鮮の問題」でなく、「米国と中国の綱引き」の中に北朝鮮があるとみるべきでしょう。
北朝鮮は、米国も中国も信頼していない。金正恩体制を維持する限り、核保有は絶対的なもので、核を放棄すれば、前門の虎(米国)、後門の狼(中国)の二大強敵がいるわけであり、簡単に解決する問題ではないのでしょう。
現在は、韓国に駐留する米国軍基地が、中国にとっての脅威であり、北朝鮮が、米軍基地を認めても中国が納得しない。北朝鮮は、米軍基地がある限り、中国の侵略を阻止ができるので、体制維持が保障されれば、核放棄も可能であるが、中国が納得しないでしょう。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」の格言通り、北朝鮮が米国、中国のどちらを選択するかを明確にしなければ、開かれた北朝鮮が期待できないということである。
結局、核が問題なのではなく、米国と中国両方に色目を使う金正恩体制が崩壊しなければ一切が進まないということでしょう。