本当かの裏付け報道は知らないが、北朝鮮の現在の核開発に主要な役割を果たしている技術者は、ソ連崩壊からウクライナの核兵器廃棄のころにかけて、ウクライナからつれてきたヒトビトが大半であると聞きました。まあ、きっすいの北朝鮮人が全くいなくはないでしょうけれど。 それらのヒトビトを、米国に移住させるのが米国の要求であると。それと同時に、北朝鮮国内に現存する核兵器をすべてロス・アラモスに移して解体し、北朝鮮国内にはIAEA(あるいはさらにCIAや英国諜報機関)の査察を入れるようにする。これが「完全、不可逆的、検証可能な非核化」の一端であるそうです。 孫崎さんは「問題は、北朝鮮がこれを行うに、米国が行える環境を作るか否かである」というけど、米国にはそれを行える実力はすでにあります。金正恩がすべきは決意だけで、あとは米国がやってくれます。 もともと金正恩と文在寅は「朝鮮半島の非核化」といっていました。現在、在韓米軍基地には核兵器はないといわれています。金正恩は文在寅との決意を現実化するには、あとは北が核兵器を廃棄するだけです。 わたしは北が自主的に核を廃棄するとは全然おもってないのですが、しかし、仮に北が核を廃棄したあかつきには、昨年日本をさんざん核兵器で恫喝したことへの謝罪と賠償が必要ですね。しかし安倍政権はそんなこと要求しないでしょう。私が安倍政権を積極的には支持できない理由のひとつです。 六カ国協議のときなら、拉致問題を解決すれば、日本はカネを出したでしょう。しかし、今となっては、たとえ拉致問題が「解決」されても、具体的事情によっては、カネを出すことには反対の日本人が増えていると感じます。そこを安倍政権が甘く見ると、安倍政権失墜の原因となるでしょう。 拉致問題でも「蚊帳の外」論がいわれますが、わたしは本当に追い詰められているのは北朝鮮のほうだとおもっています。いま拉致問題を北が解決しなければ、北にとってももう永久に解決の機会は失われる。その事実は日本と半島との関係を決定的に末永く悪くするでしょう。 なお、拉致問題の「解決」とは、全員の帰国、死んだというのならその経緯をしるものへの日本の警察官による聴取、さらには北朝鮮国内での日本の警察官による捜査の保証といったことは最低限です。そのうえで、北朝鮮による、本人・家族への謝罪と賠償も必要ですね。北朝鮮がそれにあたいすることをした国であることを、孫崎さんは今一度おもいだすべきでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
本当かの裏付け報道は知らないが、北朝鮮の現在の核開発に主要な役割を果たしている技術者は、ソ連崩壊からウクライナの核兵器廃棄のころにかけて、ウクライナからつれてきたヒトビトが大半であると聞きました。まあ、きっすいの北朝鮮人が全くいなくはないでしょうけれど。
それらのヒトビトを、米国に移住させるのが米国の要求であると。それと同時に、北朝鮮国内に現存する核兵器をすべてロス・アラモスに移して解体し、北朝鮮国内にはIAEA(あるいはさらにCIAや英国諜報機関)の査察を入れるようにする。これが「完全、不可逆的、検証可能な非核化」の一端であるそうです。
孫崎さんは「問題は、北朝鮮がこれを行うに、米国が行える環境を作るか否かである」というけど、米国にはそれを行える実力はすでにあります。金正恩がすべきは決意だけで、あとは米国がやってくれます。
もともと金正恩と文在寅は「朝鮮半島の非核化」といっていました。現在、在韓米軍基地には核兵器はないといわれています。金正恩は文在寅との決意を現実化するには、あとは北が核兵器を廃棄するだけです。
わたしは北が自主的に核を廃棄するとは全然おもってないのですが、しかし、仮に北が核を廃棄したあかつきには、昨年日本をさんざん核兵器で恫喝したことへの謝罪と賠償が必要ですね。しかし安倍政権はそんなこと要求しないでしょう。私が安倍政権を積極的には支持できない理由のひとつです。
六カ国協議のときなら、拉致問題を解決すれば、日本はカネを出したでしょう。しかし、今となっては、たとえ拉致問題が「解決」されても、具体的事情によっては、カネを出すことには反対の日本人が増えていると感じます。そこを安倍政権が甘く見ると、安倍政権失墜の原因となるでしょう。
拉致問題でも「蚊帳の外」論がいわれますが、わたしは本当に追い詰められているのは北朝鮮のほうだとおもっています。いま拉致問題を北が解決しなければ、北にとってももう永久に解決の機会は失われる。その事実は日本と半島との関係を決定的に末永く悪くするでしょう。
なお、拉致問題の「解決」とは、全員の帰国、死んだというのならその経緯をしるものへの日本の警察官による聴取、さらには北朝鮮国内での日本の警察官による捜査の保証といったことは最低限です。そのうえで、北朝鮮による、本人・家族への謝罪と賠償も必要ですね。北朝鮮がそれにあたいすることをした国であることを、孫崎さんは今一度おもいだすべきでしょう。