同じ切り口で、孫崎さんは改めてご投稿されているが、問題の本質は、イランと米国の問題ではない。 サウディアラビア(スンニ派)とイラン(シーア派)の対立と同時に、レバノンの中に顕在しているヒズボラ民兵組織の問題が、イランと米国の抜き差しならない対立につながっているとみるべきでしょう。 ヒズボラ民兵組織に対する軍事的支援は、イランから現実にシリアダマスカス経由で行われており、イラン革命防衛隊の薫陶も受けており、レバノンの正規軍より強力な民兵組織が大手をふるって活躍しだせば、この地域の紛争リスクが限りなく大きくなる。 ヒズボラは、アラブ連盟がテロ集団とみなしてるので、イランのかかわりが消えるかどうかが、必然的に重要度を増さざるを得ない。イランが、ヒズボラに対する軍事的、金銭的支援をやめれば、米国は、イランに対する核合意から離脱することなどないのでしょう。 世の中に正義などなく、思想信条の色眼鏡でなく、物事は、表面的一面的にに見るのでなく、背景に何があるかを見ることが大切ではないか。我々は、しっかり物事を見ていかないと、いつの間にか、思想信条の世界に引き込まれていくのでしょう。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
同じ切り口で、孫崎さんは改めてご投稿されているが、問題の本質は、イランと米国の問題ではない。
サウディアラビア(スンニ派)とイラン(シーア派)の対立と同時に、レバノンの中に顕在しているヒズボラ民兵組織の問題が、イランと米国の抜き差しならない対立につながっているとみるべきでしょう。
ヒズボラ民兵組織に対する軍事的支援は、イランから現実にシリアダマスカス経由で行われており、イラン革命防衛隊の薫陶も受けており、レバノンの正規軍より強力な民兵組織が大手をふるって活躍しだせば、この地域の紛争リスクが限りなく大きくなる。
ヒズボラは、アラブ連盟がテロ集団とみなしてるので、イランのかかわりが消えるかどうかが、必然的に重要度を増さざるを得ない。イランが、ヒズボラに対する軍事的、金銭的支援をやめれば、米国は、イランに対する核合意から離脱することなどないのでしょう。
世の中に正義などなく、思想信条の色眼鏡でなく、物事は、表面的一面的にに見るのでなく、背景に何があるかを見ることが大切ではないか。我々は、しっかり物事を見ていかないと、いつの間にか、思想信条の世界に引き込まれていくのでしょう。