monmon のコメント

SAPIO3・4月号の大東亜論「中江兆民と帝国憲法」読みました。
僕は「大東亜論」を読むまで、「東洋のルソー」や奇行のイメージが強かったせいで、中江兆民の事を「左翼っぽいエキセントリック」な人物と思っていました。
今回の作品を読んで、中江は新平民のためにトルコ帽、印半纏に腹かけ、紺股引姿で苦手な演説を行っただけでなく、選挙に出馬したり、当選後は議会の権利拡張のために民党の大同団結に動いたりと、ひたすら公の為に尽くした人なんだという事がわかりました。
特に中江が議会での「憲法点閲」を希望していた姿は、今まさにゴー宣道場や山尾志桜里議員がやろうとしている「立憲的改憲」とだぶって見えました。
頭山と中江が生涯親友同士だったのは、義理人情もあるのでしょうが、ともに公の事を優先するという理念を共有していたからなのかな、と思いました。
中江兆民も頭山に匹敵する偉人だとも思いました。
中江とは対照的に、植木枝盛の「変節」にはがっかりました。大東亜論第3部の「世に良政府なし」と演説していた、イケメン植木はどこにいったの?全く別人じゃん!と言いたくなるルックス、思想の変わりようは残念でした。
議員を辞職した中江が北海道に渡るシーンがありましたが、北海道民の僕としては、中江の北海道での活動が「大東亜論」で読めたらなと思います。

No.12 82ヶ月前

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