最後に、
（文＝孫崎享／評論家、元外務省国際情報局長）
とあることから想像すると、なんか新聞の類に掲載目的で書いた記事なのかな？

想定される読者に対してよくまとまった情報を提供しているとおもいます。

ひとつコメントしたくなるのは、ティラーソンの位置づけで、彼は確かに戦争には慎重ですが、その一方で、1月16日の朝鮮戦争国連参戦国を含め20カ国の外相が参加したカナダのバンクーバー朝鮮半島安保会議では「国連制裁を侵害する北朝鮮船舶の公海上の違法積み替えを防ぐため、地球的海上ブロックを強化しなければならない」と述べてるんですよ。

そして、国連制裁のための臨検については、こういうニュースもあります。沿岸警備隊派遣となると、一触即発ですね。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018022400426&g=pol

そうそう、朝鮮戦争国連参戦国ということばがでたついでに書いときますが、朝鮮戦争というのは、北朝鮮と国連が戦った戦争なんですよね、忘れがちですけども。そして今でも日本は国連軍と地位協定を結び、横田基地の中に朝鮮国連軍後方司令部があり、各国が駐在しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/na/fa/page23_001541.html
制裁そのものも国連の制裁ですし、北朝鮮は国連に挑戦しているわけですね。